最近よく眠れない、夜中に何度も目が覚めるなど、睡眠について悩んでいる方は少なくありません。不眠についての悩みを抱えている人は3人に1人、慢性的な不眠症で悩んでいる人は1割もいるといわれています。
今回は、そのような睡眠障害をサポートする睡眠薬の中でも、「デエビゴ」に焦点を当て、その効果や副作用、安全性について徹底的に解説します。
「デエビゴは怖い」「デエビゴは効かない」といった疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、正しく服用すれば怖いことはありません。他の睡眠薬と比べても効果が穏やかで、自然な睡眠をサポートしてくれる薬です。
さらに、オンラインでの購入方法や、デエビゴの強さに関する基礎知識などについても、詳しく解説していきます。
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デエビゴはオレキシン受容体拮抗薬に分類される睡眠薬
デエビゴ(一般名:レンボキサント)の概要について説明します。
デエビゴ(レンボキサント)は2020年から発売されている
デエビゴ(一般名:レンボレキサント)は、2020年に日本国内で初めて発売された、オレキシン受容体拮抗薬に分類される睡眠薬です。デエビゴが商品名、レンボレキサントは有効成分名です。
従来の睡眠薬とは異なり、主に脳内の覚醒を促す「オレキシン」という神経伝達物質の働きを抑制することで、自然な睡眠サイクルの回復をサポートします。
入眠障害だけでなく、中途覚醒に悩む方でも、比較的自然な睡眠リズムを取り戻すサポートをしてくれる睡眠薬です。
デエビゴは用量によって3種類ある
デエビゴは患者の症状や体質に合わせて、2.5mg、5mg、10mgの3種類があります。
【デエビゴ2.5mg】
最も少ない用量であり、主に高齢者や、他の薬を服用している方、または副作用が出やすいと考えられる方に使用されます。低用量であるため、副作用のリスクが比較的低く、体への負担も少ないとされています。
【デエビゴ5mg】
一般的な成人の開始用量としてよく用いられます。多くの患者さんで効果が実感しやすい用量とされ、2.5mgでは十分な効果が得られなかった場合にもよく使用されます。
【デエビゴ10mg】
5mgで十分な効果が得られない場合や、症状が重い場合に用いられることがあります。ただし、用量が上がると副作用のリスクも高まる可能性があるため、慎重な判断が求められます。
初めてデエビゴを使用する場合、一般的には5mgから始め、医師の判断のもと、症状によって増減していきます。
デエビゴには用量が3種類ありますから、効果の強さや作用の持続時間が調整しやすく、軽度の不眠症から重度の不眠症まで、幅広いニーズに対応可能です。
デエビゴと市販の睡眠薬との違いは処方箋の有無
デエビゴは医師の処方箋が必要な医療用医薬品です。医師の診察を受けなければ、もらえない薬です。
副作用が起きる可能性もありますし、妊婦や授乳中の女性など、使用しない方が良い人もいるため、医師の診察が必要です。
一方、市販の睡眠薬は薬局などで処方箋なしで購入できるため、薬局やドラッグストア、通販などで手軽に入手できるという特徴があります。
デエビゴは保険適用される薬
デエビゴは健康保険の適用対象となる薬です。医師の診断を受けた場合、自己負担額は原則3割ですから、経済的な負担を抑えながら不眠症の治療を受けることができます。
自由診療と比べると格段に医療費を抑えられますから、継続的な治療を受けるハードルがずいぶんと下がるでしょう。
薬の価格は用量によって違うものの、1ヶ月あたり5,000円〜10,000円ほどです。
デエビゴの効果は長時間続くのが特徴
デエビゴは、従来の睡眠薬とは異なるメカニズムで作用し、自然な睡眠をサポートする新しいタイプの睡眠薬です。
睡眠の効果が長時間続くことが特徴ですが、なぜよく眠れるようになるのか、デエビゴが効く仕組みについて詳しく解説します。
デエビゴはオレキシンの働きをブロックして入眠障害をサポートする
オレキシンの役割は、主に「覚醒」と「活動状態」を維持することです。脳の覚醒システムを活性化し、日中の活動を促進します。
体内時計と連動し、夜にはオレキシンが減少することで自然な眠気を引き起こし、睡眠と覚醒のバランスを整えます。
しかし、オレキシンが過剰に分泌されると、脳が覚醒状態になりやすくなり、寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたりする原因となります。
デエビゴはこのオレキシンの受容体に結合し、オレキシンが本来持つ覚醒促進作用をブロックすることで、入眠をサポートします。
デエビゴは飲んでから30分ほどで効果が現れる
デエビゴは服用後、およそ30分程度でその効果が現れます。
薬の成分が速やかに血流に乗って脳内に到達し、オレキシン受容体に結合するため、短い時間で覚醒状態を抑え、眠りに入りやすい状態を作り出します。
デエビゴを飲んでから寝る準備をしていると、30分などあっという間に過ぎてしまいますから、布団に入る頃には眠気が自然とやってきそうです。
また、飲んでから30分で眠れると思うだけでも、眠りに対する心理的なプレッシャーを減らすことができるでしょう。
デエビゴは中途覚醒、早朝覚醒にも効果を発揮
デエビゴは、単に入眠をサポートするだけでなく、中途覚醒や早朝覚醒といった、他の睡眠トラブルにも効果を発揮します。
また、デエビゴの効果は長時間続きますので、途中で目が覚めてしまうリスクが低下します。結果的に深い睡眠状態が維持されることで、翌朝すっきり目覚めるという効果も期待できます。
デエビゴと他の睡眠薬との効果時間の違い
従来の睡眠薬は、主にGABA受容体に作用し、脳の活動を抑制することで睡眠を促します。これらの薬は、効果が現れるまでの時間が短い一方で、効果が持続する時間が短いものもあります。
一方、デエビゴは、オレキシンの働きをブロックすることで、より自然な睡眠を促します。効果が現れるまでの時間は従来の睡眠薬と同程度ですが、デエビゴは効果が持続する時間が長いのが特徴です。
他の睡眠薬が効果のピークと消失が急激であるのに対し、デエビゴは徐々に効果を発揮して、安定した睡眠状態をサポートします。深い睡眠をもたらしながらも、睡眠リズムを過度に乱すことがないため、非常にバランスの良い睡眠薬といえるでしょう。
デエビゴは通販で買える?オンラインで購入する方法
デエビゴは医師の診察と処方が必要な医薬品ですから、一般的なショッピングサイトや通販では購入できません。
しかし最近では、オンラインクリニックを通じて診察を受け、処方してもらう方法があります。デエビゴをオンラインで安全に購入する方法について、詳しく解説します。
オンラインクリニックで処方してもらえば安心・安全
オンラインクリニックとは、インターネットを通じてビデオ通話などで医師の診察を受け、薬を処方してもらうことができるサービスです。
オンラインクリニックを利用すれば、病院に行く手間を省き、自宅や外出先からでも気軽に診察を受けることができます。
医師が診察内容をもとに、不眠症の程度を判断し、体質に合わせたデエビゴの用量を決定します。処方箋が発行され、薬は自宅まで配送してもらえます。
診察から処方、薬の発送までがすべてオンライン上で完結するため、通院する時間のない人でもデエビゴを購入することができます。
安全なオンラインクリニックの選び方
オンラインクリニックを受診したことがないという人も多いでしょう。どのようなクリニックを選べば良いのか、以下のポイントをチェックしてください。
- 医療機関名、所在地、電話番号が明記されているか
- 医師の顔写真と経歴がウェブサイトに掲載されているか
- 睡眠障害や不眠症に関する専門の医師が在籍しているか
- 診察料、検査費用、薬代など、料金体系が明確であるか
- 予約の取りやすさや受診しやすい診察時間かを確認する
- 診療後の相談や問い合わせに対応してくれるサポート体制があるか
- サイトのSSL暗号化やプライバシーポリシーの充実度を確認
特に大切なのは、料金が明記されていることと、アフターフォローです。
診察後に、予期していなかった追加料金をとられないために、トータルでいくらかかるのか、費用がわかりやすく表示されているクリニックを選びます。
また、クリニックの評判をインターネット上の口コミサイトやSNSで確認しましょう。
口コミはあくまで個人の感想であり、鵜呑みにしないように注意が必要ですが、クリニック選びの一つの目安になります。
オンラインクリニックの受診の仕方
オンラインクリニックを利用する手順と薬を受け取るまでの流れを説明します。
- オンラインクリニックを選ぶ
- 診察を予約する
- 問診票の記入して提出する
- 予約当日になったらビデオ通話やチャットで診察してもらう
- 処方箋の発行と薬の発送
- 通院の手間も時間も省ける
- 近くに睡眠外来がなくても全国どこからでも受診できる
- 自宅でも職場でも好きな場所で受診できる
- 不眠症で通院していることがバレない
- 薬を自宅に配送してくれるので薬局に取りに行く手間がない
- 対面診察と比べて身体検査や細かな状態確認が難しい
- インターネット環境により、診察がスムーズに行えない場合がある
- 薬の配送代が必要になる
- 偽造品や粗悪品が送られてくる
- 健康被害が出ても補償制度の対象外となる
- 個人情報が漏洩する恐れがある
- たまに眠れない日がある程度の一時的な不眠
- 旅行や時差ボケで一時的に眠りたい
- 軽いストレスによる不眠
- 毎晩寝つきが悪いなど慢性的な不眠
- 夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)
- 睡眠時間が極端に短い(早朝覚醒)
- 市販薬を試しても効果がなかった人
- 不眠の症状が1ヶ月以上続いている
- 日中もだるく日常生活に支障が出ている
- 寝つきが悪いだけでなく中途覚醒や早朝覚醒など複合的に症状が現れている
- 動悸
- 吐き気
- 倦怠感
- 消化不良
- 食欲不振
- 下痢
- 発疹
- 枕が高すぎる or 低すぎると首が不自然に曲がり、首や肩の筋肉が緊張して眠れない
- マットレスが硬すぎると、腰や肩に圧力がかかり、痛みや違和感で途中で目が覚める
- マットレスが柔らかすぎると、腰が沈み込みすぎるため背骨が歪み、腰痛や違和感で熟睡できない
- 休日も起床・就寝時間を大きくずらさない
- 食事の時間を規則的にする
- お気に入りの音楽を聴く
- アロマテラピーを取り入れる
- 読書
- コットン(綿):柔らかく、肌触りも良い
- リネン(麻):速乾性があり、湿気を素早く吸収して放出する
- シルク(絹):冬は暖かく、夏は涼しく感じる温度調整機能を持っている
- メリノウール:通気性と吸湿性に優れている
- モダール:柔らかく、肌触りが良い
- 竹素材(バンブー):抗菌作用があり、寝ている間に発生する臭いを抑える効果もある
- インターネットでオンライン診療が可能なクリニックを探す
- 医師の診察を受け、処方してもらう
- 処方箋が発行され、薬が自宅に郵送される
- 依存性が低い
- 翌朝の持ち越し効果が少ない
- 中途覚醒にも効果がある
- 自然な眠気を誘発しやすい
- 食後すぐに服用すると効果が遅れる
- 人によっては効果が感じにくい場合がある
- 高齢者では転倒リスクがある
- 妊娠・授乳中は使用できない
- 悪夢や頭痛などの副作用が出ることがある
- 食後に飲んでいる
- 適切な用量ではない
- 眠くない時間に服用している
- カフェインやアルコールの影響
- 服用方法が間違っている(空腹時に服用していないなど)
- 用量が合っていない
- 他の薬との相互作用
- 睡眠環境が悪い
- ストレスや不安
- 基礎疾患
- 翌日まで眠気が残る
- 頭痛やめまい
- 悪夢や金縛り
まず、オンラインクリニックを探しましょう。前項で説明した、クリニックの選び方を参考に、自分が受診しやすく信頼できるクリニックを選びます。
予約をしたら、個人情報と健康状態、睡眠に関する症状などを問診票に入力して提出します。問診票の内容は、医師が診察を行う上で非常に重要な情報ですので、正直に、かつ、詳細に入力しましょう。
診察当日は、スマートフォンやパソコンからビデオ通話で医師の診察が行われます。薬のことはもちん、気になることがあればなんでも聞いてください。診察時間は10分〜15分程度です。
診察後、必要と判断された場合、デエビゴの処方箋が発行され、提携している薬局から自宅に薬が発送されます。診察当日に発送してくれるクリニックもありますから、早ければ翌日から服用できます。
オンラインクリニックのメリット
オンラインクリニックを利用するメリットは、その手軽さです。
よく眠れなくて体調が悪い通院するのも大変という人もいるでしょう。通院するために仕事を休むことができない人もいると思います。
そのように時間がない人でも、オンラインクリニックなら、住んでいる地域に関係なく全国どこからでも受診が可能です。
薬も配送してくれますから、取りに行く必要がありません。家にいながら、診察から薬の受け取りまでがオンライン上で完結します。
オンラインクリニックのデメリット
一方で、オンラインクリニックには以下のような注意点やデメリットもあります。
オンラインクリニックでは、画面越しの診察となるため、対面診療のように患者の表情や状態を直接確認できません。細かなニュアンスが伝わりにくく、医師が正確な診断をできない可能性がゼロではないのです。
また、インターネット環境によっては、やりとりに微妙なタイムラグがあり、コミュニケーションがスムーズに進まないとストレスを感じることもあります。
薬の配送をしてもらえるのはありがたいですが、もっとじっくり話を聞いてほしいという人は、対面診療を併用することも検討してみてください。
個人輸入や海外通販は利用してはいけない
デエビゴは医師の診察と適正な指示のもとで使用する処方薬です。
しかし、医師の診察を受けるのが面倒だとか、少しでも安く薬を手に入れたいという理由で、個人輸入や海外通販を利用する人がいますが、それはおすすめできません。
個人輸入や海外通販には、以下のようなリスクがあります。
個人輸入で手に入れた薬は、安全性が保障されていません。デエビゴではないものの、インターネットで購入した薬のおよそ4割が偽造品であるというデータもあり、安易に個人輸入に手を出すのは危険です。
参照元:偽造ED治療薬4社合同調査結果
効果がないだけならまだ良いのですが、何が入っているかわからない薬を服用することで、思わぬ健康被害が出る可能性もあります。
健康被害が出ても、治療費などはすべて自己負担となってしまいます。
日本国内で医薬品医療機器等法を遵守して販売等されている医薬品については、それを適正に使用したにもかかわらず重大な健康被害が生じた場合に、その救済を図る公的制度(医薬品副作用被害救済制度)があります。 しかし、個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません。
引用元:医薬品等を海外から購入しようとされる方へ |厚生労働省
また、海外のサイトなどを利用すると、個人情報が漏洩し、クレジットカードの不正利用などの被害に遭う可能性も考えられます。
デエビゴを個人輸入するメリットは何一つありません。デエビゴを通販で購入したいなら、オンラインクリニックを利用しましょう。
睡眠薬が不眠に効くメカニズムと分類
ここでは、デエビゴを含めた睡眠薬の仕組みについて詳しく解説します。
睡眠薬には4つの系統がある
睡眠薬はその成分や作用の仕組みによって、4つの系統に分けられます。
系統 | 特徴 | 代表的な薬剤名 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
ベンゾジアゼピン系 | 脳のGABA受容体に作用し、抑制性の神経伝達を高めることで、不安や緊張を和らげ、睡眠を誘発する。比較的作用が強く、即効性もある | ハルシオン(トリアゾラム)、レンドルミン(ブロチゾラム)、サイレース(フルニトラゼパム)、デパス(エチゾラム)、ユーロジン(エスタゾラム)、ドラール(クアゼパム)など | 効果が高い、即効性がある | 依存性、耐性、持ち越し効果(翌朝の眠気、ふらつき)が出やすい |
非ベンゾジアゼピン系 | ベンゾジアゼピン系と同じGABA受容体に作用するが、構造が異なるため、依存性や持ち越し効果が少ないとされる。 | マイスリー(ゾルピデム)、ルネスタ(エスゾピクロン)、アモバン(ゾピクロン)など | ベンゾジアゼピン系より副作用が少ない | 効果が現れるまでに時間がかかる場合がある |
オレキシン受容体拮抗薬 | オレキシンという覚醒に関わる神経ペプチドの働きを抑えることで、睡眠を促します。 | デエビゴ(レンボレキサント)、ベルソムラ(スボレキサント) | 依存性が低い、自然な睡眠に近い | 効果が現れるまでに時間がかかる場合がある |
メラトニン受容体作動薬 | メラトニンという睡眠に関わるホルモンの受容体に作用し、睡眠のリズムを整えます。 | ロゼレム(ラメルテオン) | 依存性がない、副作用が少ない | 効果が弱い、入眠障害には効果が期待できるが、中途覚醒や早朝覚醒には効果が薄い |
最初に出てきたのはベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、従来のバルビツール酸系に代わる安全性の高い薬として登場しました。
脳内で最も主要な抑制性神経伝達物質であるGABA(γ-アミノ酪酸)の作用を増強することで、脳全体の興奮を抑え、催眠・抗不安・筋弛緩作用を発揮します。
ハルシオン(トリアゾラム)、ユーロジン(エスタゾラム)などは服用後、比較的短い時間で作用が現れるため、入眠促進に優れています。
その後、ベンゾジアゼピン系の記憶障害や翌朝の眠気、依存性などの副作用をさらに抑えた非ベンゾジアゼピン系が開発されました。ベンゾジアゼピン系と同様に中枢神経を抑制しますが、受容体への結合部位が異なるため、比較的副作用が少なく、短期間の使用に向いています。
メラトニン受容体作動薬は、体内で自然に分泌されるホルモンであるメラトニンの作用を真似することにより、睡眠と覚醒のリズム(サーカディアンリズム)を調整する薬剤です。
体内時計のズレを修正し、自然な眠気を引き起こすので、特に、時差ぼけ(ジェットラグ)や夜勤による不規則な生活リズムの調整など、就寝時間に合わせて体をリラックスさせたい人に適しています。
どの薬が適切かは、不眠症の症状にもよりますので、医師が診察の上、判断します。
睡眠薬によって効果の作用時間が違う
睡眠薬は、作用時間による分類もあります。
分類 | 超短時間型 | 短時間型 | 中間型 | 長時間型 |
---|---|---|---|---|
特徴・効果発現・持続時間 | ・効果発現:服用後すぐに作用 ・持続時間:数十分~1~2時間程度 |
・効果発現:服用後30分以内に効果 ・持続時間:3~4時間程度 |
・効果発現:比較的早く作用 ・持続時間:6~8時間程度 |
・効果発現:やや時間を要する場合もある ・持続時間:8時間以上 |
代表的な例 | マイスリー(ゾルピデム) ハルシオン(トリアゾラム) アモバン(ゾピクロン) ルネスタ(エスゾピクロン) |
レンドルミン(ブロチゾラム) ロラメット、エバミール(ロルメタゼパム) リスミー(リルマザホン) |
デエビゴ(レンボキサント) サイレース(フルニトラゼパム) ネルボン(二トラゼパム) ユーロジン(エスタゾラム) |
ドラール(クアゼパム) ダルメート(フルラゼパム) ソメリン(ハロキサゾラム) |
メリット | 速やかに入眠でき、翌朝の眠気がほとんどない | 迅速な入眠促進効果と、翌朝の残存作用が少ない | 入眠から睡眠維持までバランス良くサポートできる | 一晩中安定した睡眠を維持でき、深い睡眠が得られる |
デメリット | 持続時間が短いため、睡眠維持に不十分な場合がある | 作用時間が短いため、睡眠後半で中途覚醒が起こる可能性がある | 個人差により、場合によっては翌朝に軽い残存効果が現れる可能性 | 翌朝の残存効果(眠気)が出やすく、依存性や耐性のリスクが高まる |
効果が長ければ良いというものではありませんので、眠れない症状と体質などをみながら、医師が適切な薬を処方します。
デエビゴはどのくらいの強さ?睡眠薬の強さランキング
睡眠薬の「強さ」は、単純に催眠効果の速さや深さだけでなく、作用時間や中途覚醒の抑制、翌朝の残存効果の少なさなど、総合的な効果で評価されます。
薬の効果の出方には個人差もありますし、一概にどれが強いとはいえないものの、デエビゴは中程度の強さといってよいでしょう。
ベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系の薬と比べると、デエビゴは特に「自然な睡眠サイクルをサポートする」点で優れており、バランスの取れた効果が特徴です。
デエビゴは、ものすごく強力な睡眠薬ではありませんが、朝までぐっすり眠れる効果が期待できる薬です。
あなたはどのタイプ?不眠症にも種類がある
不眠症は、その原因や症状によっていくつかのタイプに分類されます。自分がどのタイプに当てはまるのかを知ることは、適切な治療法や薬を選ぶ上で非常に重要です。
あなたはどのタイプでしょうか?
種類 | 特徴 | 原因として考えられること |
---|---|---|
入眠障害 | 寝つきが悪い。布団に入ってから30分~1時間以上眠れない。 ベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系が有効な場合が多いです。 |
ストレス、カフェイン摂取、生活習慣の乱れ、不眠に対する不安など |
中途覚醒 | 夜中に何度も目が覚める。一度目が覚めると、再び眠るのが難しい。 デエビゴのような中途覚醒を抑える薬が効果的 |
ストレス、睡眠時無呼吸症候群、頻尿、加齢など |
早朝覚醒 | 予定よりも早く目が覚めてしまい、その後眠れない。 | うつ病、加齢、睡眠リズムの乱れなど |
熟眠障害 | 睡眠時間は足りているのに、ぐっすり眠った感じが得られない。 | ストレス、不安、睡眠の質の低下など |
ストレスや不安、うつ状態が原因で起こる不眠の場合、睡眠薬だけでなく、認知行動療法や抗うつ薬が併用されることもあります。
また、不規則な生活や過度なカフェイン摂取などが背景にある場合は、睡眠薬よりも生活習慣の改善やサプリメント、漢方が有効なケースがあります。
不眠の原因によって対処法が違ってくるため、なぜ眠れないのかを知るのはとても大切なのです。
自分の不眠のパターンを理解することで、医師との相談がスムーズになります。どのような症状で悩んでいるのかを適切に相談できれば、自分に合った治療法を提案してもらえるでしょう。
市販の睡眠薬と処方箋薬の効果の違いは成分や効果
処方箋なしで、薬局やドラッグストアで購入できる睡眠薬もありますが、それらは正確には睡眠薬ではなく、「睡眠導入剤」というものです。
市販の睡眠薬は、主成分がジフェンヒドラミン、ドキシラミンなどの抗ヒスタミン薬であり、作用が比較的マイルドで、入眠をサポートする程度のものです。ドリエル、ネオデイなどの商品があります。
抗ヒスタミン薬は本来はアレルギー薬として使われる成分ですから、睡眠の質を改善するわけではありません。たまに眠れない程度の軽度の不眠には有効ですが、慢性的な不眠には不向きです。
軽い不眠なら市販薬を試してみましょう。市販薬で効果がなければ慢性的な不眠かもしれません。
その場合は、医師の診察を受けて、睡眠薬を処方してもらったほうが良いでしょう。
睡眠薬と漢方、サプリの違い
睡眠をサポートするものとして、漢方薬やサプリメントもあります。これらと睡眠薬にはどのような違いがあるのか、一覧でまとめました。
区分 | 睡眠薬 | 漢方薬 | サプリメント |
---|---|---|---|
定義 | 医師の処方箋が必要な医薬品 | 漢方の考え方に基づいて調合された医薬品 | 健康食品。効果効能を謳うことはできない |
効果 | 脳の神経伝達物質に作用し、強制的に眠気を誘発する | 体質や症状に合わせて、心身のバランスを整えることで睡眠を改善する | 睡眠をサポートする成分を含むが、効果は穏やか |
即効性 | 一般的に高い | 個人差があるが、比較的穏やか | 穏やか |
副作用 | 依存性、耐性、眠気、ふらつきなど | 体質に合わない場合、胃腸障害、発疹など | 基本的に少ないが、過剰摂取や体質によっては不調を引き起こす可能性あり |
安全性 | 医師の指示に従って服用する必要がある | 専門家(医師、薬剤師)の指導のもとで使用するのが望ましい | 食品であり、安全性は高いが、成分によっては注意が必要 |
その他 | 急な不眠や、一時的な不眠に有効 | 慢性的な不眠や、体質改善を目的とする場合に有効 | 睡眠薬や漢方薬の補助として用いられることが多い |
睡眠薬には即効性があり、不眠症の治療に使われます。
それに対して漢方薬は、体質改善をしながら自然に眠れるように導いていくもので、効果を実感するまでには時間がかかります。
直接的に睡眠を改善するものではないですが、不安やイライラを鎮めるなど睡眠を妨げる原因そのもののにアプローチしていきます。
サプリメントは、薬ではなく、健康食品に分類されます。 リラックスを助けるGABAやグリシン、テアニンなどが配合されています。
不眠症に対する科学的なエビデンスはなく、あくまでも眠りの質を高めるサポート機能が期待できるというものです。
不眠の原因や度合いによって適したものが違ってきます。診察の結果によっては、デエビゴではなく漢方薬が処方されることもあります。
市販薬を飲んでも眠れない時は早めに医療機関を受診する
市販の睡眠薬は、軽度の不眠や一時的な睡眠トラブルの対策として有効ですが、以下の場合は早めに医療機関を受診することが重要です。
市販薬で一時的に眠れる場合もありますが、効果が限定的です。
不眠が長期間続く場合は、うつ、生活習慣病など根本的な原因が隠れている可能性がありますから、早めに医療機関を受診した方が良いでしょう。
デエビゴの正しい服用方法
デエビゴは、医師の指示通り、正しく服用してこそ効果が得られます。正しい飲み方について、解説します。
デエビゴは空腹時に飲む
デエビゴは、空腹時に服用することで、デエビゴの成分が速やかに血中に取り込まれ、作用が早く現れます。
食後すぐに服用すると、胃に食物があることで吸収が遅れ、効果を実感できなくなる可能性があります。
ですので、就寝前の空腹の状態で服用するのが理想的です。夕食はもちろんとっても大丈夫ですが、寝る直前に食べないことが重要です。
食後に飲むなら、2時間は空けて、寝る前に満腹ではない状態で服用するようにしてください。
医師に指示された通りの用量で飲む
デエビゴは用量が3種類ありますが、個々の症状や体質に合わせて、医師が用量を決めます。
自己判断で増量や減量を行うと、副作用のリスクや効果が適切に現れないなどの問題が生じる可能性があるため、必ず医師の指示に従ってください。
医師が決めた用量を守ることが、安全で効果的な治療につながります。
もし体調の変化や効果の感じ方に疑問がある場合は、勝手に用量を変更せず、必ず医師に相談して用量の変更をお願いしてください。
長期間服用していた場合は医師と相談して減薬する
デエビゴを長期間服用している場合、自己判断で服用を中止すると、不眠が悪化したり、離脱症状が現れることがあります。
服用を中止したい場合は、必ず医師に相談し、指示に従って徐々に減薬するようにしてください。
薬を減らしていく際には、睡眠環境の改善や生活習慣の見直し、リラクゼーション法を取り入れるなど、薬以外のアプローチも併せて行うと、よりスムーズに進められるでしょう。
デエビゴを使うときに注意したいこと
デエビゴは処方薬ですから、服用に際しては以下のことに注意してください。
あまり夜遅い時間に服用しないほうが良い
デエビゴは就寝前に飲む薬ですが、あまり夜遅くに服用すると、翌朝まで効果が残り、日中の生活リズムが乱れる可能性があります。
その人のライフスタイルにもよりますが、22時〜23時くらい、就寝の1~2時間前に服用するなど、あらかじめ決まった時間帯で使用することを心がけてください。
食後すぐには飲まない
食事を摂った直後は胃腸内に食物が残っているため、薬の吸収が遅れ、効果が現れるのが遅くなってしまいます。また、食事の内容によっては、吸収効率が変動し、予期せぬ副作用が現れるリスクも考えられます。
就寝前の空腹状態、食後一定時間(一般的には1~2時間)を空けてから服用するのが望ましいです。
または軽いスナック程度であれば影響が少ないですが、できるだけ寝る前に食事は取らないようにしてください。
お酒を飲んだ日はデエビゴを使わない
デエビゴはオレキシン受容体拮抗薬として、覚醒システムを抑制する働きがあります。一方、アルコールも中枢神経を抑制するため、この2つを併用すると鎮静効果が過剰となり、意識障害などのリスクが高まります。
特に、翌朝まで続く眠気やふらつき、判断力の低下などの副作用が強く出る可能性があります。
お酒を飲んだ日にはデエビゴの服用を避け、どうしても飲む必要があるときは、十分な時間を空けて酔いを覚ましてください。
アルコールとの併用は絶対に避けるよう注意しましょう。
途中で目が覚めてもデエビゴを追加で飲まない
デエビゴは、1日1回、就寝前に服用するお薬です。夜中に目が覚めて眠れなくなった場合でも、追加で服用しないでください。
デエビゴは決められた用量で効果が発揮されるように設計されています。途中で目が覚めた場合、追加で服用すると薬の過剰摂取となり、副作用のリスクが増大します。
もし、どうしても途中で目が覚めてしまう場合は、自己判断で薬の量を増やすのではなく、医師と相談することが必要です。
デエビゴを飲んだ次の日は車の運転は避ける
デエビゴを服用すると、翌朝に眠気が残ることがあります。眠気が残った状態で車の運転をすると、事故を起こす危険性があります。
デエビゴを服用した次の日は、車の運転を避けてください。
効果がなくても自己判断で用量を増やさない
デエビゴの用量は、患者さんの症状や状態に合わせて医師が決定します。自己判断で用量を増やしたり、服用を中止したりしないでください。
効果に不安がある場合は、必ず医師に相談し、用量の調整や他の治療法への切り替えを検討してもらうことが重要です。自己判断で用量を変更することは絶対に避けましょう。
他の睡眠薬と併用しないこと
複数の睡眠薬を併用すると、相互作用によって作用が過剰になったり、副作用が強く出たりする危険性があります。
異なる作用機序を持つ薬剤同士の併用は、予測不可能な影響を及ぼすことがあるため、非常に危険です。
現在使用中の他の薬剤がある場合は、必ず医師に伝え、併用してもよいかどうか、確認することが必要です。特に、他の睡眠薬や鎮静作用のある薬との併用は避けるようにしましょう。
副作用がつらい場合はすぐに医師に相談する
個々の体質により、デエビゴの副作用が現れる場合があります。副作用としては、強い眠気、めまい、吐き気などがありますが、それほど重篤なものはないとされています。
しかし、感じ方はひとそれぞれなので、副作用が辛い場合は医師に相談してください。用量を変更してもらうか、デエビゴ以外の睡眠薬も検討してもらいます。
また、定期的な診察を受け、副作用の有無や薬の効果を確認することも大切です。
デエビゴが効かない理由と効かない場合の対処法
デエビゴは効果が30分ほどで現れると聞いていたのに、まったく眠くならない、全然効かないという人もいます。
なぜデエビゴの効果を実感できないのか、それには以下のような理由があります。
デエビゴを空腹時に飲んでいない
食事直後は胃腸内に食物があるため、薬の吸収速度が低下し、血中濃度の上昇が遅れます。
その結果、効果の発現が遅くなり、就寝時に十分な眠気を感じにくくなります。
【対処法】
就寝前1~2時間は食事を控え、空腹状態で服用するように心がけましょう。どうしても食事のタイミングを変えられない場合は、医師に相談し、別の薬も検討してもらいます。
用量があっていない
個人の体質や不眠の原因によって適正な用量は異なります。
適正な用量で服用していなかったり、医師の指示に反して自己判断で用量を変えていると、効果が十分に発現しない場合があります。
【対処法】
自分に合った適正な用量は医師が診察の上で決定しているため、必ずその用量を守って服用してください。それでも効果が感じられない場合は、自己判断で増量せず、医師に現状を報告し、必要に応じた用量調整や他の治療法を検討してもらいます。
無理に眠ろうとして早い時間に寝ている
体内時計(サーカディアンリズム)は、自然な睡眠と覚醒のリズムによって調整されています。
無理に早く寝ようとすると、体が「眠る時間」として認識していない場合があり、デエビゴの効果が十分に発揮されないことがあります。
【対処法】
自然な睡眠サイクルに合わせ、普段の就寝時間に近い時間帯でデエビゴを服用することが大切ですなので、無理に早く寝ようとせず、いつもの生活をしてみてください。
寝る前に、読書、深呼吸、温かいお風呂などリラックスするためのルーチンを取り入れると、体が自然な眠気に誘われやすくなります。
アルコールと一緒に飲んでいる
アルコールは中枢神経に対しても鎮静作用があり、デエビゴとの併用により、作用が過剰になったり、薬の効果を妨げたりする可能性があります。
また、相互作用により副作用が強く出るリスクも高まります。
【対処法】
アルコールを摂取した日はデエビゴの服用を避け、特に就寝前はアルコールの摂取を控えるようにしましょう。
毎日のようにお酒を飲む人は、眠れない原因がお酒かもしれません。睡眠薬を使用する前に、アルコール摂取量やタイミングについて見直し、必要に応じて医師と相談することが重要です。
夕方以降にカフェインをたくさんとった
カフェインは覚醒作用があるため、夕方以降に摂取すると、体内でカフェインの作用が残り、眠気が妨げられることがあります。
個人差はありますが、カフェインの血中濃度(吸収され血液中に含まれる量)は摂取後30分~2時間程度で最大となり、半減期(効果が半分になる時間)は2~8時間と幅があります。
【対処法】
夕方以降はコーヒー、紅茶、エナジードリンクなどカフェインを含む飲み物の摂取を控えます。飲みたい場合は、できるだけ早い時間に摂取するようにしましょう。
夕方以降は、ノンカフェインのお茶やハーブティーなど、睡眠に悪影響を及ぼさない飲料に切り替えてみてください。
デエビゴを使ってはいけない人
デエビゴは、効果的な睡眠改善を目的とした医薬品ですが、特定の健康状態や状況にある人は使用できない場合があります。
重度の肝障害がある人
デエビゴの主成分レンボキサントは、主に肝臓で代謝され、体外に排泄されます。
そのため、重度の肝障害があると、デエビゴの代謝が遅れ、薬の効果が過剰に現れたり、副作用が出やすくなる可能性があります。
肝臓の状態が悪化する恐れもあるため、重度の肝障害がある人はデエビゴを使用できません。
デエビゴは肝機能が正常な状態での使用を前提にしているため、重度の肝障害の患者には安全性が保証されないため、医師が慎重な判断のもと、別の治療法を検討する必要があります。
妊婦、授乳中の人
妊娠中の女性がデエビゴを服用した場合、薬剤が胎盤を通過して胎児に影響を与える可能性があります。
胎児の発達段階においては、特に神経系の発達に敏感であり、薬剤の影響が後の発育障害や先天性異常を引き起こすリスクがあります。
妊婦や授乳中の女性が睡眠薬を使用する場合、生活習慣の改善や非薬物療法など安全性が確認されている代替治療法をまずは検討すべきでしょう。
ナルコレプシーの人
ナルコレプシーは、日中の過剰な眠気や、睡眠発作、カタプレキシー(感情によって引き起こされる筋力低下)などを伴う睡眠障害です。
専門の医師によるナルコレプシー特有の治療計画が必要です。
デエビゴの副作用
デエビゴ(レンボキサント)は、オレキシン受容体拮抗薬として自然な睡眠サイクルの改善を目指す医薬品ですが、使用にあたっては、副作用のリスクも理解しておく必要があります。
翌日まで残る眠気
デエビゴは、オレキシン受容体をブロックすることで覚醒システムの活動を抑え、自然な眠りを促す作用があります。
服用後は、体内で薬剤がゆっくりと代謝されて効果が持続するため、場合によっては翌朝にも残存効果が現れることがあります。
これは、デエビゴの効果が持続しているために起こるもので、特に服用量が多い場合や、体質によって、強く現れることがあります。
仕事柄、眠気が残ると困る人もいると思います。必要であれば、医師に相談して用量調整や他の治療法への切り替えを検討することも重要です。
頭痛、めまいなど一般的な症状
デエビゴは中枢神経に作用するため、薬剤の影響で脳内の神経伝達物質のバランスが一時的に変動し、頭痛やめまいといった症状が現れることがあります。
などが現れることもあります。
軽度から中等度の症状は、服用後しばらくして自然に収まる場合が多いですが、強い症状が続く場合は日常生活に支障を来す可能性があります。
まずは医師の指示に従い、定められた用量で服用を続けることが大切です。もし、強い症状が続く場合は、服用のタイミングや用量の再評価が必要となるため、医師に相談してください。
また、十分な水分補給や、必要に応じて軽い鎮痛剤を併用するなど、症状を和らげる工夫もできますので、これも医師と相談しましょう。
悪夢、金縛り
デエビゴはオレキシン受容体をブロックすることで、自然な睡眠サイクルに影響を与えます。
オレキシンは睡眠と覚醒の調整に重要な役割を果たしているため、その作用を抑制することで、夢の内容や睡眠中の筋肉の活動に変化が現れることがあります。
悪夢や金縛りが頻繁に起こる場合、デエビゴの服用量や服用タイミング、さらには就寝前のリラックス状態や睡眠環境など他の生活習慣の見直しが必要です。
まずは医師に副作用の症状を詳しく報告し、用量の調整や服用スケジュールの変更、もしくは別の治療法への切り替えを検討してもらいましょう。
デエビゴに関する間違った知識・デエビゴが怖いといわれる理由
デエビゴについて、誤解や誤った知識から、不必要な不安を抱いている人もいます。
デエビゴは正しく使用すれば、なんの問題もなく、効果的に睡眠改善をサポートしてくれる薬です。
デエビゴは依存性があって怖い
デエビゴを含む睡眠薬は依存性が高く、長期間使うと怖いというイメージがあります。
デエビゴは、これまでの睡眠薬と違い、オレキシン受容体拮抗薬という新しい作用機序を持つ睡眠薬であり、依存性のリスクは従来のベンゾジアゼピン系睡眠薬と比べて低いとされています。
ただし、どの薬にも一定のリスクはあるため、医師の指導の下で適正な用量・服用期間を守ることが重要です。適切な使用をすれば、依存性について過度に心配する必要はありません。
また、長期間服用する場合は、医師と相談しながら徐々に減量していくことが大切です。
デエビゴは即効性がないから眠るまで時間がかかる
デエビゴは効果が出るのに時間がかかるため、服用してもすぐに眠れないという誤解があります。
デエビゴは正しく服用していれば、服用後約30分程度で効果が現れます。
デエビゴの入眠促進作用は比較的速やかに発現するため、就寝前に空腹で服用するなど適切なタイミングで使用すれば、入眠までの時間が延びることはありません。
デエビゴはいつ飲んでもすぐに眠れる
どんな時間に服用しても、必ずすぐに眠りにつけるという誤った認識を持っている人もいます。
デエビゴの効果を得るためは、服用タイミングや条件が非常に重要です。空腹時に、決まった就寝前に服用することで効果を発揮します。
食後すぐや不適切な時間帯に服用すると、薬の吸収や効果発現に影響が出るため、「いつ飲んでもすぐに眠れる」というわけではありません。
デエビゴを飲めば朝まで目が覚めない
デエビゴを飲むと、一晩中確実に眠り続け、翌朝まで目が覚めなくなると思っている人がいますが、それは誤解です。
デエビゴには入眠を促し、中途覚醒や早朝覚醒を防ぐ効果があります。しかし個々の体質や睡眠環境、生活習慣によっては完全に睡眠が途切れずに続く保証はありません。
また、効果が持続する時間や薬の作用には個人差があるため、必ずしも全員が朝まで熟睡できるとは限りません。
デエビゴには副作用がない
デエビゴは安全な薬であり、副作用が全くないと思っている人がいます。
たしかに、デエビゴは睡眠薬の中でも、比較的、副作用は少ないといわれている薬です。しかし、翌日まで残る眠気、頭痛、めまい、悪夢や金縛りといった副作用が報告されています。
どの医薬品にも副作用のリスクは伴います。これらの副作用はすべての人に現れるわけではありませんが、使用する際は副作用の可能性を理解し、異常があれば医師に相談することが大切です。
デエビゴは誰でも安全に使える
すべての人がデエビゴを安全に使用できると考えられがちです。
デエビゴは、医師の診断と処方のもとで使用する医薬品です。たとえば、重度の肝障害、妊婦・授乳中の人、ナルコレプシーの人など特定の健康状態の場合は、使用が禁じられています。
個々の健康状態や既往症に応じたリスク評価が必要なため、自己判断で使用するのではなく、必ず医師と相談してから服用することが求められます。
不眠の原因はストレスだけじゃない!寝室環境なども大事
不眠の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合って起こることがほとんどです。
ストレス、生活習慣、環境、身体的な要因などが相互に影響し合い、睡眠の質を低下させます。
仕事や家庭のストレス
日々の仕事や家庭内での人間関係、経済的な不安など、持続的なストレスは脳の覚醒システムを刺激し、リラックスできない状態を作り出します。
ストレスがかかると自律神経やホルモンのバランスが乱れ、睡眠に悪影響を与えます。
自律神経が乱れて交感神経(活動モード) が優位になると、体が興奮状態になることで、リラックスできず眠れなくなります。
さらに、強いストレスを感じると、寝る前に不安や考え事が頭から離れなくなることがあります。
脳が興奮してしまい、布団に入ってもなかなか寝つけないことが続くと、「また眠れないかも…」という不安から、さらに眠れなくなる悪循環 に陥ることもあります。
大事な予定の前などに緊張して眠れなくなる
試験、プレゼンテーション、重要な会議など、特別なイベントが迫っている場合、緊張や不安が高まり、交感神経が活性化されます。これが、リラックスできずに入眠困難に繋がることがあります。
「明日うまくいくかな?」 「失敗したらどうしよう…」など、不安や緊張で脳が活発に働きすぎると、なかなか寝つけません。
特に布団に入ると考え事をしやすいため、リラックスできずに眠れなくなることが多いです。
うつ病や不安障害
精神疾患は、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れるため、睡眠パターンにも大きな影響を与えます。
うつ病の場合は、過剰な睡眠や逆に不眠が見られることもあり、不安障害の場合は、寝る前に思考が過剰に働いて眠りにつけないことがあります。
カフェイン、アルコールの取りすぎ
カフェインは覚醒作用があり、夕方以降に摂取すると、体内に残って眠気を妨げる可能性があります。
また、アルコールは一時的に眠気を誘うものの、利尿作用などで睡眠の質を低下させ、夜中に何度も目が覚める原因となります。
夜遅い時間にたくさん食べている
寝る直前の大量の食事は、消化活動が活発になるため、体がリラックスできず、眠りにつくのが遅れる可能性があります。
本来、寝る前は副交感神経(リラックスモード) が優位になるべきですが、消化中は体が「活動状態」になってしまうため、スムーズに眠れなくなります。
また、夜遅くに脂っこいものや大量の食事をすると、消化が追いつかず胃もたれ・胸やけを起こすことがあります。胃腸の不快感や消化不良も睡眠の質を下げる要因となります。
特に辛いもの、油っぽいもの、炭酸飲料などは、胃の負担が大きいため注意が必要です。
不規則な生活で寝る時間がまちまち
毎日寝る時間が一定でないと、体内時計が乱れ、夜になっても自然な眠気が生じにくくなります。体内時計(サーカディアンリズム、概日リズム) とは、体が24時間のサイクルで行うリズムのことです。
私たちの体は、脳の視交叉上核(しこうさじょうかく) という部位が、体内時計をコントロールしています。この体内時計によって、 体温・ホルモン分泌・睡眠・食欲などが調整されています。
夜になっても睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌されず、なかなか眠れなくなるのです。
夜更かしやシフト勤務、スマートフォンやパソコンの画面から発せられるブルーライトも、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制してしまいます。
寝室の温度や湿度
快適な睡眠環境は、適切な温度や湿度が保たれていることが重要です。
室温は、夏は高めで冬は低めとなるものの概ね13~29℃の範囲に収まるようにし、寝具の内部は33℃前後になるよう調整することが推奨されています8。また、湿度については、40~60%程度が良いとされています7。
温度が高すぎたり低すぎたり、湿度が極端な場合、体がリラックスできず、睡眠の質が低下する可能性があります。
枕やマットレスが合っていない
寝具が体に合っていないと、体の一部に負担がかかり、痛みや不快感を引き起こすため、眠りが浅くなったり、途中で目が覚めたりすることがあります。
リラックスできる姿勢が取れないと、深い睡眠に入りにくくなるため、枕やマットレスの硬さが非常に重要なのです。
かゆみや痛みなど身体的な要因
皮膚のかゆみ、関節や筋肉の痛み、あるいはその他の身体的な不調は、睡眠中に体が完全にリラックスできない原因となります。
痛みやかゆみの不快感が睡眠を妨げることで、眠りが浅くなったり、何度も目が覚めたりします。
このような場合は、睡眠薬を処方する前に、痛みやかゆみの原因にアプローチしていくことも大切です。
PMSや更年期障害などホルモンバランスの乱れ
女性の場合、PMSや更年期に伴うホルモンバランスの乱れが睡眠に大きな影響を与えることがあります。
ホルモンの変動は、情緒や体温調節にも影響を及ぼし、結果として入眠困難や睡眠の中断を引き起こすことがあります。
デエビゴの効果を最大限に発揮するために日常生活で気をつけたいこと
睡眠薬に頼るだけでは、根本的な睡眠の質の向上や体内リズムの改善にはつながりません。
デエビゴの効果を最大限に発揮し、最終的には薬なしでも自然な眠りが得られるよう、日常生活で気をつけるべきポイントを詳しく解説します。
寝る前の1時間はスマホやパソコンを見ないようにする
スマホやパソコンの画面から発せられるブルーライトは、脳内でメラトニンの分泌を抑制し、体内時計を乱します。
寝る前の1時間はデジタルデバイスから離れ、本を読んだり、リラックスできる環境を整えましょう。
どうしても見る必要がある場合は、ブルーライトカットメガネや、デバイスのナイトモードを活用するのも効果的です。
休みの日でも決まった時間に起きて就寝・起床時間を一定にする
平日忙しいと、週末に寝溜めしたくなる気持ちはわかります。しかし、起床時間がズレると、体内時計が乱れ、睡眠を妨げる要因となります。
などの対策が大事です。
休日も平日と同じ時間に起床することで、生活リズムを崩さずに済みます。
朝起きたら朝日を浴びて体内時計をリセットする
体内時計のリズムは約24.2時間なので、毎日、朝日を浴びることで24時間のリズムにリセットされるようになっています。
毎朝同じ時間に起きて朝日を浴びることによって、夜に向けてメラトニンが適切に分泌される準備が整います。
特に起床後1時間以内が効果的なので、朝起きたら窓辺に行くことを習慣にしてみてください。
余裕があれば、散歩などの軽い運動を取り入れることで、より効果的に体内時計がリセットされます。
日中に適度な運動をする
適度な運動はストレスの軽減、エネルギー消費、そして夜の睡眠を促進する効果があります。
運動が苦手な方でも、無理なくできる軽い運動を取り入れるだけで、睡眠の質を改善できます。ポイントは、激しい運動ではなく、リラックスしながらできる運動を続けることです。
おすすめは、運動が苦手でも家の中でできる、ストレッチです。寝る前にやると、筋肉の緊張がほぐれて眠りやすくなりますし、肩こりや腰痛の予防にも効果的です。
ポイントは、呼吸を止めずにゆっくり体を伸ばすことです。動画サイトで検索すると、ストレッチのやり方がたくさん出てきますので、参考にしてみてください。
なお、激しい運動は就寝直前に行わず、日中早い時間に行うように心がけてください。眠る直前に行うと、逆に覚醒してしまいます。
就寝前の90分前にぬるめのお風呂につかる
お風呂に入ると、体が温まって一時的に体温が上がります。すると、血行が良くなり、筋肉の緊張がほぐれてリラックスします。
そして、お風呂から上がると、体温が下がり始めます。この体温の低下が、眠気を引き起こすカギとなります。
就寝の約90分前に、ぬるめ(38~40℃程度)のお風呂につかり、リラックスしてから寝るようにしてみましょう。
お風呂上がりに軽くストレッチをすることで、さらにリラックス効果が高まります。
その日のストレスはその日のうちに解消する
ストレスが溜まると、脳は興奮状態を維持し、リラックスできずに不眠を引き起こします。
仕事や家庭でのストレスを感じたら、自分なりのリラクゼーション法を実践して、早めに解消することが大切です。
誰でも、仕事や家庭でストレスを感じることは避けれられませんが、ストレスを溜めない工夫はできます。
自分ではどうにもできないと思ったら、必要に応じて、カウンセリングやストレスマネジメントの専門家に相談するのも一つの方法です。
自分なりのリラックスタイムを作る
自分だけのリラックスできる時間を持つことで、心身の緊張が解け、睡眠の質が向上します。
など、心が落ち着く活動を習慣化してみましょう。
日常生活の中でリラックスできる環境や時間を意識的に作るようにしてみてください。
昼寝をしすぎない
長時間の昼寝は、夜の睡眠リズムを崩し、寝つきを悪くする原因となります。昼寝を昼寝を長時間してしまうと、体内のリズムが乱れ、夜になっても眠くならないことがあります。
特に、夕方以降に昼寝をすると、夜に寝るタイミングに影響が出やすいです。この時間帯の昼寝は、体内時計を遅らせてしまい、夜の眠気が感じにくくなる原因になります。
昼寝は20~30分程度に抑え、午後遅くにならないようにします。
夕方以降のカフェイン摂取を控える
カフェインは覚醒作用があり、摂取後数時間にわたり効果が持続するため、夜の眠りを妨げる可能性があります。
夕方以降は、コーヒー、紅茶、エナジードリンクなどカフェイン含有飲料の摂取を控えましょう。
カフェインレスの飲み物やハーブティーに切り替えるのもおすすめです。
寝酒はやめる
お酒を飲むとよく眠れるというのは、大きな勘違いです。
アルコールは一時的にリラックス効果があるものの、睡眠の質を低下させ、夜中の覚醒を引き起こすことが知られています。
寝る前にアルコールを摂取すると、夜間の睡眠が断続的になりやすいため、寝酒は控えるようにします。
どうしてもお酒を飲みたい時は、アルコールの代わりに、リラックス効果のあるノンアルコール飲料を試してみるのもよいでしょう。
寝る前は蛍光灯ではなく暖色系の照明にする
蛍光灯やLEDの白色光は、ブルーライトが多く含まれており、眠気を妨げる可能性があります。
寝る前は暖色系(オレンジや赤みがかった照明)を使用して、リラックスした環境を作ります。寝室やリビングなど部屋全体の照明を柔らかい色調に変える工夫も必要です。
パジャマは通気性・吸湿性の良いものを選ぶ
不快な寝具は、睡眠中の体温調節や快適さに影響を与え、質の高い睡眠を妨げます。パジャマの素材にも拘ってみましょう。
通気性や吸湿性に優れた素材のパジャマを選び、寝ている間の快適さを保ちます。
季節に合わせた適切な素材を選ぶことも大切です。夏はリネンやコットン、冬はメリノウールやシルクが特に適しています。
どうしても眠れない時は焦らず気分転換をする
「どうしても眠らなければ」と焦ると、余計にストレスがかかり、睡眠障害が悪化します。
もし寝付きにくいと感じたら、無理に布団にい続けるのではなく、一度起きて軽いストレッチや静かな読書、リラックスできる音楽を聴くなどして、気分転換を図るのもおすすめです。
焦らずにリラックスし、再び眠気が訪れるのを待つことが大切です。
デエビゴがおすすめの人
数ある睡眠薬の中でも、デエビゴは以下のような人に向いています。
入眠障害や中途覚醒がある人
デエビゴは、オレキシン受容体を拮抗することで、覚醒システムの働きを抑制します。
オレキシンの働きを抑えることで、睡眠のリズムを乱すことなく、体にとって自然な睡眠サイクルへと導くため、入眠障害や中途覚醒に悩む人に適しています。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬が合わなかった人
従来の睡眠薬の多くは、ベンゾジアゼピン系と呼ばれる種類です。ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、依存性やふらつきなどの副作用が出やすいという欠点があります。
デエビゴは、ベンゾジアゼピン系とは異なる作用機序を持つため、これらの副作用が出にくいとされています。
ベンゾジアゼピン系で依存性や耐性、副作用が辛いと感じていた人は、デエビゴなら依存性リスクが比較的低く、個々の体質に合わせた効果が期待できるため、試してみる価値はあるでしょう。
翌朝の持ち越し効果が少ない薬がいい人
デエビゴは、服用後の作用時間がバランスよく設計されており、翌朝に強い眠気やだるさといった持ち越し効果(いわゆる「二日酔い感」)が現れにくいのが特徴です。
翌朝の眠気や認知機能の低下を心配することなく、日中の活動や仕事に影響を与えずに済むため、特に社会人や学生など、日常生活で高いパフォーマンスを求める方に適しています。
自然な睡眠リズムを求める人
デエビゴは、オレキシンという覚醒促進物質の働きを調整することで、体内時計(サーカディアンリズム)をサポートします。
薬の作用が自然な睡眠の流れと調和しやすく、あくまで体にとって自然な睡眠パターンに近づけられる薬です。
そのため、それほど強力な薬は求めていない、自然に眠れるようになりたいと思っている人におすすめです。
睡眠中の覚醒システムが適切に抑制されるため、朝の目覚めがスムーズになり、日中の活動にも良い影響を与えます。
依存性の低い睡眠薬を求める人
デエビゴはオレキシン受容体拮抗薬として、ベンゾジアゼピン系睡眠薬に比べて依存性のリスクが低いとされています。
そのため、長期使用や継続治療を必要とする場合でも、依存性に悩まされにくいという利点があります。
医師の管理下で適切に使用すれば、依存性や耐性の問題を最小限に抑えながら効果的に不眠を改善できるため、安心して治療に取り組むことができます。
デエビゴに関するよくある質問とその回答(Q&A)
デエビゴに関して、よくある質問や疑問とその回答についてまとめました。
デエビゴとは何ですか?
デエビゴ(一般名:レンボレキサント)は、不眠症の治療に用いられる睡眠薬で、オレキシン受容体拮抗薬に分類されます。
2020年に発売され、従来の睡眠薬とは異なる作用機序を持つ新しいタイプの薬です。
デエビゴは、覚醒を維持する「オレキシン」という神経伝達物質の働きを抑えることで、自然な眠りへと導きます。そのため、従来の睡眠薬と比べて依存性が低く、翌朝の眠気も比較的少ないとされています。
デエビゴは薬局やドラッグストアで買えますか?
デエビゴは処方箋が必要な医薬品のため、薬局やドラッグストアでは購入できません。医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。
デエビゴを通販で買う方法は?
デエビゴは、オンラインクリニックを利用することで購入することが可能です。楽天市場やAmazonなどのショッピングサイトでは購入できません。
【オンラインクリニックの流れ】
ただし、個人輸入や海外通販で購入するのは危険です。偽物や品質管理の不十分な薬が届く可能性があるため、必ず国内の正規の医療機関を通じて入手しましょう。
デエビゴは保険適用されますか?
デエビゴは健康保険の適用対象です。原則、3割負担です。
薬代は用量によって違ってきますが、1ヶ月あたり5,000円〜10,000円程度かかります。
デエビゴは子供でも使えますか?
デエビゴは、小児に対する臨床試験が行われていないため、健康な成人にのみ処方されます。
子供の場合は睡眠薬を使うよりも、不眠の原因に直接対処する方が適切です。
デエビゴは高齢者でも飲めますか?
高齢者にも処方されることはありますが、転倒リスクや翌朝の眠気に注意が必要です。
特に、腎機能や肝機能が低下している場合は、用量を調整したり慎重に使用したりしなくてはなりません。
デエビゴは妊娠・授乳中でも飲めますか?
妊娠中・授乳中のデエビゴの安全性は確立されていません。そのため、基本的には妊婦や授乳中の人は服用を避けてください。
どうしても睡眠薬が必要な場合は、医師と相談して、他の選択肢を検討します。
デエビゴにジェネリック医薬品はありますか?
現在(2025年2月時点)、デエビゴのジェネリック医薬品(後発薬)は発売されていません。
デエビゴのメリットは?
デエビゴには、このようなメリットがあります。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬と違い、自然なリズムで眠りに入れるようになるのが最大のメリットです。
デエビゴのデメリットは?
デエビゴには、このようなデメリットがあります。
副作用については、比較的少ないとされていますが、個人差があります。
デエビゴはどのくらいで効きますか?
服用後、約30分ほどで効果が現れるとされています。そのため、寝る直前ではなく、布団に入る30分前を目安に服用すると効果的です。
デエビゴを飲んだら何時間くらい眠れますか?
デエビゴの効果持続時間は個人差がありますが、 一般的には、6~8時間程度の睡眠がとれるとされています。
ただし、途中で目が覚めることもあるため、生活習慣の改善もあわせて行うことが大切です。
デエビゴは食後でも飲んでいいですか?
食後すぐに飲むと効果が遅れるため、できるだけ空腹時(食後2時間以上あけた状態)で服用が推奨するようにしてください。
途中で目が覚めたらデエビゴをもう1錠飲んでもいいですか?
追加で飲むのは危険です。デエビゴは1日1回の服用が原則のため、途中で目が覚めても追加で服用してはいけません。
デエビゴの効果が弱いと感じたら、薬を追加するのではなく、用量について医師と相談してください。
デエビゴが効かない理由はなんですか?
デエビゴが効かないのには、以下のような理由が考えられます。
効果を感じにくい場合は、生活習慣を見直すとともに、医師と相談して適切な用量に調整しましょう。
デエビゴに副作用はありますか?
主な副作用は以下の通りです。
副作用が強い場合は、医師に相談しましょう。
デエビゴに依存性はありますか?
デエビゴは依存性が低い睡眠薬とされています。
しかし、長期間使用すると「薬なしでは寝られない」と感じることがあるため、適切な服用が必要です。
デエビゴは長期間飲んでも大丈夫ですか?
長期間の使用も可能ですが、必要以上に続けると薬に頼りすぎるリスクがあります。
医師と相談しながら、最終的には薬なしで眠れるようにするのが理想です。
一番強い睡眠薬はどれですか?
ベンゾジアゼピン系睡眠薬(ハルシオン、リスミーなど)が最も強力ですが、依存性や副作用のリスクも高いため注意が必要です。
デエビゴは「強さ」よりも「自然な睡眠を促す」という特徴があるため、睡眠の質を重視する人に向いています。
デエビゴは自然な眠りに導く新たな睡眠薬
デエビゴは、オレキシン受容体拮抗薬に分類される睡眠薬です。覚醒促進物質オレキシンの働きを抑制することで、自然な睡眠サイクルをサポートしてくれます。
デエビゴは従来の睡眠薬に比べ依存性や翌朝の残存作用が低いのが特徴です。ただし、服用時は空腹時にする、用量を守る、アルコール併用を避けるなどの注意が必要です。
睡眠薬に怖いイメージを持っている人もいると思いますが、デエビゴは副作用も比較的少ないとされており、医師の指示を守って正しく服用すれば、怖いことはありません。
どうしても眠れない、夜中に目が覚めてしまうとお困りの方は、一度、医師に相談してみましょう。