髪のボリュームが減ってきた気がする、おでこが広くなってきた気がするという人は、育毛剤の購入を視野に入れるのではないでしょうか?
似た存在の薬品として「発毛剤」や「AGA治療薬」などが挙げられますが、育毛剤、発毛剤、AGA治療薬は似ているようでまったく違います。
例えば育毛剤は市販で買えますが、AGA治療薬は医師からの処方がないと入手できません。
そして、
育毛剤とAGA治療薬の違いやメリット・デメリットについてご紹介していきます。
実は育毛剤に発毛効果はない。育毛剤の効果とメリットデメリットを解説します
育毛剤の効果としては下記のものがあります。
- 頭皮環境を整える
- 発毛を促す
- 抜け毛を防ぐ
今、生えている髪を維持する役割がメインとなり、発毛効果はないことに注意してください。
育毛剤のメリットは副作用のリスクが少なく手に入りやすいこと
- 副作用のリスクが少ない
- 手に入りやすい
育毛剤は副作用のリスクは少なめといわれています。
とはいえ、皮膚の赤み、かゆみ、腫れ、湿疹などが現れることがあるので注意してください。
特にアレルギー体質の人、敏感肌の人は気を付けましょう。
たくさんの種類の成分が入っている育毛剤だとアレルギーのリスクも上がります。成分表示をよく見て、自分に合うものを選ぶ必要があります。
パッチテスト済みの育毛剤などもあるので、参考にしてください。
育毛剤はドラッグストアやAmazonなどでも多数販売されているので、手に入れやすいというメリットもあります。
育毛剤のデメリットは発毛効果がないこと
- 発毛効果がない
- 脱毛症などの場合、症状を悪化させるリスクがある
育毛剤は、あくまでも今生えている髪を維持することが目的です。
発毛効果はないので、髪を増やしたいという人には向きません。
また、円形脱毛症や脂漏性脱毛症などに育毛剤は効果がないといわれています。むしろ症状を悪化させる可能性もあります。
脱毛症が疑われる場合は、病院で医師に診断してもらうことをお勧めします。
満足できる育毛剤は市販で買えるのか。AGA治療薬の市販薬と処方薬の違いを確認してください
髪の毛のボリュームを増やしたいと考えるなら、多くの人が育毛剤や発毛剤について考えるでしょう。実際に育毛剤の類は、身近なドラッグストアなどでも簡単に入手できます。
ただし、市販の育毛剤と、処方された発毛剤・AGA治療薬には大きな違いがあります。市販の育毛剤と処方薬の違いや、そもそもAGAとは何が原因で起きる症状なのかを、詳しくチェックしていきましょう。
そもそも薄毛・AGAの原因とは
男性が薄毛や生え際の後退に悩む主な原因として、AGAが挙げられます。
AGA(男性型脱毛症)とは、男性ホルモンが5αリダクターゼ(5α還元酵素)と結びつき、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンに変換されることによって頭髪のヘアサイクルが乱される症状のことです。
つまり男性ホルモンが原因で、髪の毛の成長サイクルが乱れてしまい、途中で抜け落ちたり薄く細い髪の毛しか生えてこなかったり…といった状態になってしまうのです。
- 遺伝
- ストレス
- 食生活による栄養不足
- 不規則な生活習慣
- パーマ・カラーなど
- 紫外線
- 頭皮環境の悪化
男性ホルモンの乱れが原因となってAGAが引き起こされるケースが多いため、ストレスや生活リズムの乱れがあれば、若い年代でもAGAになるリスクが懸念されるのです。
育毛剤や発毛剤などで状況の打破を試みるのも良いですが、まずは薄毛やAGAが進行する原因を踏まえておきましょう。今はまだ薄毛の兆候が見られなくても、若い内から薄毛の対策を練っておくことは大切です。
AGAの初期症状をセルフチェック
下記のような症状が出てきたらAGAが進んできている可能性があります。
早めに対策をしておきましょう。
- 柔らかく、細い毛が増えてきた
- 抜け毛が増えてきたと感じる
- 頭頂部の頭皮が透けて見えるようになってきた
- 生え際が後退しておでこが広くなってきた
- 頭皮にかゆみがある
薄毛の進行パターンは主に3つ
AGAの進行パターンは10種類ほどありますが、大きく分けると3パターンに分けられます。
進行パターン | 特徴 |
---|---|
M型 | 前髪の左右、こめかみに近い部分が後退していく。アルファベットのM字のように薄毛が進行するパターン |
O型 | 頭頂部のつむじ部分から薄毛が進行していくパターン。自分では気づきにくい |
U型 | 生え際全体が後退していくパターン。自分で進行に気が付きやすい |
U字型は特にAGAが進行している状態なので早めに治療を開始するのが望ましいです。
AGAは自然治癒せず進行し続ける疾患です
AGAによる薄毛は放置して自然に治ることはありません。一旦発症すると徐々に進行していきます。
「まだ大丈夫だろう…」とは思わず、薄毛に気づいたら早めに対策を始めることが重要です。
適切な治療を行うことで、薄毛の進行を抑えたり、発毛を促したりすることは可能です。
一方で何も対策しなければ、薄毛の状態はどんどん悪くなっていってしまうのです。
AGAは遺伝の影響が大きい
AGAは遺伝と関係が深いです。
薄毛になる原因には、二つの要素がかかわっています。
- 男性ホルモンの受容体の感受性が高い
- 5αリダクターゼ(5α還元酵素)の活性度が高い
どちらか1つ、もしくは両方の特性を両親から受け継いでいる場合、AGAを発症する可能性が高くなるのです。
1つ目の男性ホルモンの受容体の感受性については、母方から引き継ぎます。
母方の祖父が薄毛である場合、その特性を引き継ぐ可能性は約50%と言われています。曾祖父も薄毛であった場合、さらにその可能性は高くなります。
2つ目の5αリダクターゼの活性度については両親から引き継ぎます。優性遺伝となるので、父親か母親のどちらかが活性度が高い遺伝子を持っていると子どもにも引き継がれます。
このように、AGAは遺伝的な要因が大きいのですが、遺伝的な要素を持っていたとしても必ずAGAになるというわけではありません。
生活習慣や頭皮環境など、その他の要因も関わってくるのです。
薄毛やAGAに効果をもたらす成分は3つあります
薄毛やAGAに効果をもたらすのは、育毛剤や発毛剤に配合されているミノキシジルと呼ばれる成分です。
ミノキシジルは毛母細胞の分裂を活性化させたり、血行を促して頭皮環境を正常化させたりといった、発毛に繋がる効果が期待できます。ミノキシジル配合の製品は、市販でも購入が可能です。
1999年に発売された大正製薬の「リアップ」をはじめ、今では多数のミノキシジル配合の発毛剤が販売されています。ミノキシジル配合発毛剤はすべて第一類医薬品のため、薬剤師がいないと購入できません。
また、
- フィナステリド
- デュタステリド
といった成分が含まれる薬品もAGA治療に対して効果的ですが、こちらは医師の処方がないと入手できないといった特徴があります。
それぞれの成分で効果や副作用が異なるため、薄毛・AGA治療の際には事前に購入する薬品について確認しておくことが大切です。
市販の育毛剤は医薬部外品なので直接的に薄毛やAGAの原因に働きかけるものではない
一般に「育毛剤」と呼ばれているのは、医師の処方なしに市販でも購入できる「医薬部外品」に属するものです。
「医薬部外品」とは、厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が、一定濃度で配合された製品のことです。治療よりも、症状の防止や衛生維持などを目的とした製品のことです。
つまり育毛剤も、厳密にいえば治療薬ではなく有効成分を持った製品の事になります。具体的に挙げると、育毛剤に配合されているのは上記で挙げた発毛効果をもたらす成分ではなく、
- アデノシン
- パンテノール
- オレアノール酸
- 各種ビタミン
などです。これらは発毛を促すものではなく、頭皮の血行を促したり、頭皮の清潔を保ったりといった効果が期待できるものです。
発毛剤やAGA治療薬との大きな違いは、直接的に薄毛やAGAの原因に働きかけるのではなく、防ぎやすい環境づくりに役立つ製品であるという点です。
発毛剤・AGA治療薬は医薬品
市販で買える発毛剤や、医師の処方で購入できるAGA治療薬は、育毛剤と違って「医薬品」に分類されるものです。
発毛剤やAGA治療薬と育毛剤の大きな違いは、「ミノキシジル」の有無です。ミノキシジルは発毛効果が期待できる外用薬として認可されているため、これが配合されていれば「医薬品」として分類されます。
ただし、ミノキシジルの濃度は市販のものとAGA治療薬とで異なります。具体的には、市販のものは2~5%配合、AGA治療薬にはそれ以上の濃度でミノキシジルが配合されています。
もちろんミノキシジルの含有量が多いほど発毛効果が高く期待できますから、薄毛・AGAの症状をより効果的に止めたいのであれば、AGA専門クリニックで医師から薬を書法してもらった方が良いでしょう。
AGA治療は医師に相談し判断を仰ぐのが良い
市販薬と処方薬を比較すると、処方薬には以下のようなメリットが期待できます。
- 市販薬にはない有効成分が得られる
- 医師の判断で自分に適した薬を処方してもらえる
- 医師や専門家に症状の相談ができる
もちろん市販薬の方が手軽・費用を節約できるという人もいるでしょう。今の自分の症状や希望に適しているのが、市販薬か処方薬かという点をよく考えた上で、育毛剤や発毛剤、処方薬を選びましょう。
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育毛剤の選び方。配合されている成分を理解して選びましょう
育毛剤の種類は多いので、どれを選んだらいいのかわからない人もいるでしょう。
育毛剤に含まれている有効成分は、製品によって異なります。
自分の髪の状態や悩みにあった成分が配合されているかどうか確認して、育毛剤を選ぶ必要があります。
育毛剤に配合されている成分は、大きく分けて下記の3つです。
- 髪の成長を促進する成分
- 抜け毛を予防する成分
- 頭皮環境を改善する成分
それぞれの成分について解説していきます。具体的な成分名も紹介していますので、育毛剤を選ぶ時の参考にしてください。
髪の成長を促進するための成分
生活が乱れたり、加齢が進んだりすると、髪を作るもととなる「毛母細胞」の働きが鈍くなったり、頭皮の毛細血管の血行が悪くなり栄養をうまく運べなくなります。
髪を成長させるためには、毛母細胞の活性化を促す成分や頭皮の血行を促す成分、毛根部分で生産される成長因子の補足が重要です。
具体的な成分は下記の通りです。
毛母細胞の活性化 | ステモキシジン・アデノシン・パンテノールなど |
---|---|
頭皮の血行促進 | イチョウ葉エキス・エビネエキス・Ⅼ-アルギニン、センブリエキスなど |
成長因子補足 | ケラチノサイト成長因子(KGF)・ツバメの巣エキス・ヒトオリゴペプチド-21(IGF)など |
抜け毛を予防する成分
抜け毛の主な原因は、男性ホルモンと還元酵素である5αリダクターゼ(5α還元酵素)です。
抜け毛が気になる人は、男性ホルモンと5αリダクターゼを抑制する成分が入っている育毛剤を使う必要があります。
抜け毛の予防 | キャピキシル・冬虫夏草エキス・ノコギリヤシ・オレアノール酸・ヒオウギエキスなど |
---|
頭皮環境を改善する成分
頭皮環境が悪いと髪が成長しません。頭皮環境を整えておく必要があります。
頭皮環境を整えるための成分は、皮脂を抑制する成分、炎症を抑える成分、保湿成分です。
皮脂を抑制 | ドクダミエキス、アスコルビン酸・カシュウなど |
---|---|
炎症を抑える | イオウ・ビワ葉エキス・グリチルリチン酸ジカリウムなど |
保湿成分 | アルギニン、アロエエキス・アセチルグルコサミン・アルニカエキスなど |
育毛剤の副作用と注意すべき人の特徴
育毛剤の副作用は、主に皮膚症状です。
赤み、かゆみ、湿疹などが出ることがありますので注意してください。
成分が皮膚に合わないことによるアレルギー症状ですので、異常を感じたら使用をやめましょう。
- アレルギー体質の人
- 敏感肌の人
- 過去に化粧品や医薬部外品、医薬品などにアレルギー反応が出たことのある人
は特に気を付けてください。
頭皮につけるタイプの育毛剤の成分が、血液の中に乗って全身をめぐることはないので、全身症状が出ることは基本的にはありません。
とはいえ体の異常を感じたときには使用を取りやめてください。
また、必ず用量は必ず守りましょう。多く使っても効果が倍になるわけではなく、副作用のリスクを増大させるだけです。
育毛剤はどこで買うべきなのか、2つのポイントを覚えておきましょう
育毛剤は医薬部外品なので、購入する際に医師の処方箋は必要ありません。
ドラッグストアやAmazonなどの通販サイトで購入できます。
購入するときは下記の点を考慮して製品を選ぶといいでしょう。
- 自分の髪の状態や悩みにあった有効成分が含まれているかどうか
- 塗布しやすいかどうか
- 続けやすい価格かどうか
薄毛や抜け毛の対策のために育毛剤の使用を考える人が多いはずなので、まずは「髪の成長を促進するための成分」「抜け毛を予防する成分」が入っているかを確認しましょう。
両方とも2種類以上入っているものを探すのがおすすめです。
その上で、頭皮環境を整える成分もチェック。保湿したい、皮脂を抑制したい、炎症を抑えたい、など自分の希望に合った成分が入っているかどうかを見て選ぶといいでしょう。
塗布しやすい工夫がされているかどうかもチェックポイントです。
スプレータイプやノズルタイプなど、いろいろなタイプが販売されています。
自分が使いやすいタイプを選びましょう。
また育毛剤は、効果が出るまでに時間がかかります。少なくとも3ヶ月、できれば半年以上使う必要があるので、購入しやすい価格であることも重要です。
育毛剤の正しい使用方法と間違った使い方を説明します
育毛剤は使用用量と回数を守って使いましょう。
製品によって異なるので、きちんと説明書をチェックしてください。
また、注意するポイントは下記の点があります。
- 洗髪後の清潔な頭皮に使用する
- 半渇きの状態で育毛剤を使用する
- 気になる部分だけでなく、全体に育毛剤を塗布する
- 育毛剤を使うときに頭皮マッサージで血行を良くする
シャンプーをして清潔な髪に育毛剤を使うようにしましょう。
また完全に濡れた状態で育毛剤を使うと、成分が流れてしまうことがあります。
とはいえ完全に乾かしてしまうと毛穴が閉じてしまい、成分が浸透(角質層まで)しないので、半分程度乾かして使うのがおすすめです。
頭皮全体の血行を良くするために、育毛剤は全体に使いましょう。また頭皮マッサージもいっしょにするとより一層血行が良くなります。
育毛剤の間違った使い方
育毛剤を使うときにNGな行為は下記の通りです。
- 育毛剤のつけすぎ
- 育毛剤を使った後に熱風で乾かす
- 育毛剤を併用する
育毛剤は決められた量を守って使いましょう。
多く使ったからといって効果が上がるわけではありません。逆に頭皮トラブルのもとに可能性があります。
育毛剤を塗布した後は、熱風で乾かすのはやめましょう。成分が蒸発してしまう可能性があります。
育毛剤の併用もNGです。
有効成分のバランスが崩れて育毛効果を妨げてしまうことがあります。また副作用のリスクも増やしてしまうので、併用はやめましょう。
育毛剤でも薄毛が改善されないときに見直してほしいポイント
育毛剤を使っても薄毛が改善されないときには、下記のことを見直してみましょう。
- 育毛剤の成分は合っているか
- 育毛剤の使い方は間違っていないか
- 育毛剤を使うのをすぐやめていないか
- すでに抜け毛や薄毛が進行してしまっていないか
育毛剤の成分が合っているか確認する
自分の髪の状態や悩みに合った有効成分が入っている育毛剤なのかをまずは確認しましょう。
育毛剤によって含まれている成分は異なります。
育毛剤の使い方が間違っていないか
育毛剤が正しく使えていない場合も効果が出ない可能性があります。
また使用量や使用回数はきちんとまもれているかもう一度チェックしてみてください。
育毛剤を使うのをすぐやめていないか
育毛剤の効果が出るには時間がかかります。効果が出る前にやめてしまうと、薄毛は改善されません。
髪の毛にはヘアサイクルがあり、1本の髪の毛の寿命は2~6年と長いです。寿命の最後に休止期といわれる時期が2~3か月続いた後に髪の毛が抜け落ちます。
この休止期~初期の成長期に育毛剤が作用して、新しい健康な毛が生えてくるのをサポートします。
新しい毛が生えてくるには3ヶ月~半年ほどかかるので、その期間は育毛剤を使い続ける必要があるのです。
すでに抜け毛や薄毛が進行していないか
育毛剤は発毛をうながす効果はなく、頭皮の血行をうながしたり、頭皮の清潔を保ったりする効果効能がメインです。
抜け毛や薄毛が進行してしまっている状態だと、育毛剤でケアしてもあまり効果が見られないこともあります。
AGA治療の内服薬や外用薬を処方してもらう方が、効果が出ることも多いです。
AGA治療は早めに始めた方がメリットが大きいので、一度クリニックで相談してみましょう。
市販の育毛剤、AGA治療薬のどちらを選ぶ?それぞれの比較とおすすめのAGA治療法
市販の育毛剤や発毛剤、処方薬のAGA治療薬を使用する前に、いくつかの注意点を確認しておきましょう。
育毛剤は手軽だが効果も薄い
まずは市販の育毛剤を選ぶ場合の注意点ですが、前述の通り直接的に髪を生やす成分は含まれていません。つまり薄毛・AGAの進行を防ぐ効果が薄い点がデメリットです。
もちろん市販で買えるため、近隣のドラッグストアなどで手軽に入手できる点はメリットです。しかし本気で髪のボリュームを増やしたい人や、薄毛を防ぎたい人には、あまり期待した効果が得られない可能性があります。
もちろん頭皮環境を良くする効果は期待できますが、発毛剤や処方薬と比較すると、効果に満足できない人もいるでしょう。
AGA治療薬は副作用の可能性がある
AGA治療薬は、AGAの原因に直接的に働きかける成分が含まれている反面で、強い効果と同時に副作用が生じる可能性があります。
具体的には、AGA治療薬には以下のような副作用が認められています。
- 赤み
- 発疹
- 胸の痛み
- 動悸
- 頭痛
- めまい
- 原因不明の体重増加
- 手足のむくみ
病因でAGA治療薬を処方してもらう前には、副作用についての説明と、治療薬と患者の体質の相性について医師からしっかり確認されるのが通常です。
ただし体質によってはAGA治療薬を使えない可能性もあるため、事前に医師との相談が欠かせません。また、AGA治療薬の服用中に副作用が現れた場合には、速やかに医師に相談しましょう。
AGA治療で後悔する原因を解説したこちらの記事も是非ご覧ください。
AGA治療ならクリニックが効果的
薄毛やAGAの治療により効果を求めるのであれば、クリニックに相談して処方薬を受け取るのがおすすめです。発毛作用のあるミノキシジル配合薬は市販でも買えますが、濃度が低い上、副作用のリスクも0%ではありません。
また、薄毛・AGA治療のための薬品は市販でも購入できますが、前述の通り配合量や配合できる成分などの関係から、クリニックからの処方薬の方が効き目が高いと言えます。
薄毛やAGAは放置しても治るものではなく、むしろ症状が進行してしまうことがほとんどです。早く進行を食い止めたい人ほど、市販薬で様子を見るのではなく、クリニックに相談するのがおすすめです。
個人輸入やオンラインクリニックの選び方に要注意
AGA治療薬はオンラインクリニックで処方してもらえる他、海外からの個人輸入で仕入れることもできます。ただし個人輸入は危険が多いためおすすめできません。
育毛・発毛のための薬剤は副作用があった場合、個人輸入だと保証されないケースがあります。また、輸入品は海外製のため、日本人の体質に適さないものもあります。
そもそも必要成分が配合されていない・効果があらわれないといった粗悪品・模倣品を買わされるリスクがあるため、個人輸入は避けましょう。
自宅にいながらAGA治療薬を入手するなら、オンラインクリニックで医師のオンライン診療を受けて処方してもらう方法がおすすめです。ただしオンラインクリニックも、事前に副作用を説明しない、医師との診察時間が短いといった、信頼性に欠けるクリニックも存在しています。
もちろんデリケートな問題ですから、自宅にいながら治療薬を処方してもらえるならそれが理想的ですが、オンラインクリニック選びは慎重に情報を集めましょう。
治療薬は長期間にわたって使用する必要がある
薄毛の原因であるAGAは、結論から言うと一生完治せず、治療を続けないと症状が進行してしまいます。
つまり治療薬を服用し続けることがAGA治療のカギと言えるわけですから、症状が進行している人ほど、治療期間は長期間にわたると言えるでしょう。
治療効果が見られれば、薬の種類や量を減らすことはありますが、治療を長く続けるにあたって、費用や手間がかかります。薬を出してもらうために定期的な通院が必須となるほか、体に異常がないか定期的に検査を受けなくてはなりません。
ちなみにAGA治療は保険が適用されないため、治療費も高くなりがちです。AGA治療を始める前に、長い期間続けられるかどうか、予算やクリニックの信頼性についてよく考えておく必要があるでしょう。
AGA治療は早く始める方がいい
AGA治療を早く始めた方がいい理由は以下の通りです。
- 毛母細胞が寿命を迎える前に対策をしておく方がいい
- ヘアサイクルを早めに元に戻しておいた方がいい
- 治療費を抑えられる可能性がある
毛母細胞とは髪の毛のもとになる細胞です。一生のうちに人間の細胞が分裂できる回数は決まっており40~50回程度。毛母細胞も例にもれず40~50回程度の細胞分裂が可能です。
40~50回程度の細胞分裂が終わると毛母細胞は寿命を迎え、それ以上細胞分裂ができなくなってしまいます。そうなると発毛もできません。
毛母細胞が寿命を迎える前に対策をしておかなければ、発毛を促すことは難しくなります。
また、正常であればヘアサイクルはだいたい3年~6年ほどといわれています。ですので、一生のうちに毛母細胞が寿命を迎えることはほぼないと考えられます。
しかしAGAを発症すると、ヘアサイクルが数か月~1年ほどと短縮されてしまいます。すると毛母細胞の分裂回数が増え、早く寿命を迎えてしまう可能性があるのです。
このような理由から、AGA治療を早めにはじめるのがおすすめです。
また、AGAが進行すると、内服薬に加えて外用薬を使用したりと、使う薬が増えてお金がかかる可能性があります。早めに始めて改善すれば、減薬が可能になることも考えられますので、トータルで見れば、治療費を抑えられる可能性があります。
AGA治療を終了するタイミング
AGAは進行性の疾患であり、完全に治療をやめると再び薄毛が進行してしまう可能性が高いです。
ただし、ある程度の効果が見られた後で維持療法に切り替えることは可能です。
AGA治療の効果が出るのには半年~1年ほどかかることが多いので、まずはその期間はしっかり治療をして、効果が出てきたと感じたときにその後の治療について医師に相談してみるのがいいでしょう。
若くても薄毛に悩む人は増えている。年代別のAGA治療の現状
20代の若い時期から薄毛に悩む人も増えているようです。
原因としては下記のものが考えられます。
- 遺伝
- 生活習慣
- ストレス
遺伝的に薄毛になりやすい人は、20代から薄毛に悩むこともあります。母方の祖父、曾祖父が薄毛である場合は、薄毛になる可能性が高めといえます。
ただし、遺伝だけで薄毛になるとは限りません。
乱れた食生活や睡眠不足、間違ったヘアケアが原因でAGAになることもあります。また現代人には切っても切り離せないストレスも髪の毛に大きな影響を与えます。
若いから大丈夫、と思わずに、気になったらクリニックなどで相談するのがおすすめです。
20代のAGA治療は早めに相談、治療を開始することが良い
20代でも遺伝的要因や生活習慣、ストレスなどでAGAを発症する人もいます。
就職などで生活環境がガラッと変わり、ストレスを感じることが増えることで、薄毛を助長してしまう可能性も。髪が細くなり、ハリやコシがなくなってきたと感じることもあります。
若いほど進行が早いともいわれていますので、抜け毛が気になり始めたら早めに相談してみるのがおすすめです。
毛母細胞が若いので、早く始めることで高い治療効果が期待できます。
30代のAGA治療は少しでも毛量が気になりだしたら治療の検討を
仕事で昇進したり、家庭を持ったりと責任を問われるようになってくる年代。プレッシャーによるストレスや、多忙がゆえの生活習慣の乱れが、薄毛の引き金となることもあります。
毛量が気になり始める人が多いのもこの年代の特徴です。
30代後半から急激に進行することもあります。まだ早いと思わず、少しでも気になり始めたら治療を検討するのがいいでしょう。
40代のAGA治療は発症率が高まる年代なので自力のケアに加えて相談してみましょう
40代になるとAGAの発症率が一気に上がります。管理職になり、ストレスや睡眠不足など生活習慣の乱れも顕著になる年代。それが発症の原因となることも多いです。
髪型などでごまかすことができなくなり、自分自身でもはっきりと薄毛を自覚する人も多くいます。
自宅でのケアではなかなか対策が難しいケースも。
もしAGAが進行してしまった場合でも、内服薬と外用薬の併用などで治療は可能です。
50代以降のAGA治療は進行中のAGAをあきらめずに食い止めることが必要
3人に1人がAGAを発症している年代です。
50代以降になってAGAを発症するというより、もっと前の年齢から発症していたAGAが進行して、薄毛の状態が目立つようになってきている人が多いです。
50代以降でもAGAの治療は可能です。もう年だし治療は無理だろうと思わず、まずは相談してみることをおすすめします。
薄毛対策には生活習慣を整えることも大切。自分でできるケアの方法を紹介します
薄毛に悩んでいるなら、生活習慣の見直しも大切です。
食生活を見直して髪に良い栄養素をとる
髪の毛の健康のためには、食生活を整えることも大切です。
脂っこい食事や加工食品の取りすぎはNG。
ぜひとってほしい栄養素は下記の通りです。
タンパク質 | 髪の主成分。納豆やチーズ、ささみなどがおすすめ |
---|---|
ビタミン類 | 髪の健康に必須。野菜、果物、ナッツ、卵など |
亜鉛 | 髪の成長を促進。牡蠣やレバー、赤みの肉など |
抗酸化作用のある食べ物 | 髪をダメージから守る。ブルーベリー、トマトなど |
睡眠時間をしっかり確保する
髪をダメージから修復させるには良質な睡眠が必要です。
下記のようなことに気を付けてみてください。
- 22時~2時のゴールデンタイムの間には眠る
- 寝る3時間前には食事を済ませる
- 寝る前にスマホやパソコンを見ない
- 寝る前に軽いストレッチなどの運動をする
シャンプー時などは特に意識して正しいヘアケアをする
シャンプーなどのヘアケアを正しく行い、頭皮の状態を清潔に保つことが、薄毛予防にもつながります。
普段のヘアケアを見直してみましょう。
特に注意すべきことは下記の通りです。
- シャンプーやリンスは低刺激のものを選ぶ
- シャンプーはよく泡立てて使う
- 爪を立てず指の腹でマッサージするように洗う
- 十分にすすぎ、汚れやシャンプーが頭皮に残らないようにする
- 髪はきちんと乾かしてから寝る
AGA治療について詳しく解説します
AGAとは、「AndrogeneticAlopecia」の略称であり、男性ホルモン型脱毛症(男性型脱毛症)の意味です。
成人男性によく見られる進行性の薄毛症状です。
AGA治療には大きく分けて3種類ある
AGA治療には下記の3種類があります。
- 内服薬治療
- 外用薬治療
- 外科的治療
内服薬は、定期的に服用することで、AGAの進行を抑える効果が期待できます。
有名な薬としては「フィナステリド」「ザガーロ」があります。
AGAの治療は、内服薬治療から始まることが多いです。軽度~中度のAGAの場合、まずはフィナステリドの服用から始めることが多いでしょう。
外用薬としては「ミノキシジル」が使われます。頭皮に直接塗布することで毛母細胞を活性化させて、細胞分裂を促します。また血流を促進する効果もあるので、髪に栄養分が届きやすくなるという効果も。そうして発毛や髪の成長を促します。
内服薬の「フィナステリド」でAGAの進行を食い止め、外用薬「ミノキシジル」で発毛をうながすことで、AGAの改善が期待できます。
外科的治療としては、メソセラピー、自毛植毛があります。
メソセラピーは頭皮に直接薬剤を注入して髪の成長を促します。針を使って頭皮に注射したり、レーザーで注入したりという方法があります。
自毛植毛はAGAの影響を受けにくい部分の髪の毛を、薄毛が気になる箇所に移植する方法です。
外科的治療は効果が出やすいといわれていますが、1回あたりの費用が高いのがデメリットです。
薄毛や抜け毛が気になり始めた・・という人は、内服薬、もしくは内服薬+外用薬の治療から始めるのがいいでしょう。
AGA治療に必要な費用、相場を見ていきましょう
AGA治療に必要な費用は下記の通りです。
診察代 | 初診料で3,000円~5,000円程度、再診料で1,000円~3,000円程度 |
---|---|
検査代 | 血液検査で5,000円~10,000円程度 |
薬代 | 4,000円~20,000円程度 |
薬の送料 | 500円~1,000円程度 |
診察代はクリニックにより異なります。毎回診察料がかかるクリニックや初回のみ診察料が必要なクリニックなどありますので、事前にチェックしておきましょう。
治療を始める前や、治療中定期的に検査が必要になることもあります。
原則AGA治療には血液検査は必須です。貧血の有無や甲状腺ホルモンの状況、肝機能低下の有無などをチェックします。
投薬治療となった場合、薬代も必要となります。
薬の種類や、ジェネリックを利用するかどうかで薬代は変わってきますが、4,000円~10,000円程度かかります。薬を併用する場合は20,000円ほどかかることもあります。
オンラインクリニックを利用した場合は、薬の送料もかかる場合があります。
AGA以外の脱毛症もあるので医師との確認が重要です
AGA以外にも脱毛症はあります。
その場合、治療方法が異なってきますので、必ず医師に診察してもらいましょう。
AGAではないのにAGA治療薬を服用すると、副作用のリスクのみが上がってしまいます。
AGA以外の脱毛症には下記のような疾患があります。
- 円形脱毛症
- 甲状腺疾患
- 脂漏性脱毛症
- ひこう性脱毛症
円形脱毛症は自己免疫性疾患と考える説が有力です。その他にもストレスやアトピー、遺伝的要因が原因と考えられています。
治療方法は確立されておらず、対症療法がメインです。ステロイド注射や局所免疫療法、抗アレルギー剤などで治療します。
甲状腺ホルモンの作用が低下することで、ヘアサイクルの成長期が短くなったり、休止期が長くなったりして薄毛を引き起こすこともあります。AGA治療の前段階で、血液検査をするときに甲状腺の状態をチェックします。
脂漏性脱毛症は、皮脂の過剰分泌が原因で頭皮環境が悪化し、脱毛を招く皮膚炎の一種です。自然治癒はしないので治療が必要です。皮脂分泌が多い男性に多い脱毛症です。
ひこう性脱毛症はフケが体調に発生し、抜け毛がおこる症状です。脂漏性脱毛症より乾燥したフケが大量に発生します。AGAとは違って、太く成長した髪の毛も抜けてしまうのが特徴です。
ステロイドなどで治療します。
残念ながらAGAを自力で治す方法はない
AGAを発症したら、自力で治す方法は残念ながらありません。
AGAの原因は男性ホルモンのバランスの変化によるものなので、市販の育毛剤や頭皮マッサージだけで完治を目指すのは難しいです。
薄毛が気になりだしたら、早めに医師に相談するのがおすすめです。
AGAと診断されたのであれば、投薬治療を受けながら、普段の生活習慣や頭皮ケアの改善にも取り組むのがいいでしょう。
薄毛に関するアンケート結果を紹介
10代~60代以上の男性に薄毛に関するアンケートを取りました。
薄毛についてはなかなか周りの人に相談しにくいと思います。
悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
調査方法:インターネットによる選択式/記述式回答
調査期間:2024年10月
調査人数:100人
薄毛について悩んでいる人は多い
白髪に加え、薄毛や抜け毛に悩んでいる人はかなり多いようです。
M字ハゲに20代前半になり、それに気がついた時とてもショックでした。(20代)
同年代と比較して、髪が薄いことに悩んでいる。(30代)
40代を超えてから抜け毛がひどくなり、髪も薄くなりました。(40代)
若い頃に比べて明らかに髪のボリュームが減っているのが気になっている。(40代)
年齢が上がって気になるようになったという人もいますが、20代でも気になっているという人がいます。
薄毛や抜け毛については個人差が大きく、悩みも多岐にわたっています。
薄毛ケアまではできていない
薄毛に悩んでいる人が多い実情ではありますが、普段から特別な薄毛のケアをしている人は少ないようです。
洗髪を丁寧に行うことやシャンプーの変更などを試みています(40代)
特別な薄毛ケアを行わず、できる範囲で気を付けているという人が多いようです。
普段のケアに満足はできていない
普段のヘアケアで悩みを解決できているという人はわずか3割でした。
どれが効果が確実に効果が得られるのかが分からない。(40代)
費用の面から対策をできていないのですが金銭面で割安で続けられそうな方法があったら興味があります。(40代)
気になりつつ、何をすればいいのかわからない、何をしたら効果が出るかわからないというところで悩んでいるのかもしれません。
費用もかかるのでコストと効果面で悩んでいる人もいるようです。
AGA治療の知名度は高い
AGAについて知っている人は、聞いたことがある、という人を含めると9割を超えています。
知名度はかなり高いと言えます。
AGA治療に興味があるけど踏み切れていない人も
AGA治療に興味があるという人は全体の2割を超えています。
実際にAGA治療に取り組んでいる人は約1割。
薄毛がひどくなるようならば、AGA治療も検討していきたいです。(40代)
AGA治療については、効果があるという話も聞くが、自分に効果がある分からないし、時間やコストを考えると、やってみようという決断には至っていない。(50代)
AGAは成人男性の3人に1人は発症するといわれています。薄毛が気になっている方の中でも、治療にまで踏み切れていない人もたくさんいるようです。
AGA治療に満足している人の声を紹介
実際にAGA治療をしている人の声も聞くことができました。
だんだん頭頂部の髪の薄さが気になってきて、迷っていたが思い切って治療した。DMMオンラインクリニックでキャンペーンをしていて1年分の治療薬が24000円くらいだったのでそれを購入した。しばらく治療を続けて以前より発毛してきていると思うため満足している。(30代)
30代後半から薄毛が進行して来て、お風呂あがりなどの自分の頭皮をみてがっかりし出した。オンラインクリニックで内服薬を飲んでいる。年間35000円弱で満足している。(40代)
AGA治療にオンラインクリニックを活用している人の声も多くありました。
オンラインクリニックであれば、通院の手間もかからず、また人に知られることなく診察が受けられます。
対面の診察より費用が掛からない場合もありますので、治療を始めようか迷っている人は、一度オンラインクリニックで相談してみてはいかがでしょうか?
薄毛・AGAの治療なら育毛剤よりオンラインクリニックがおすすめです
薄毛やAGAの悩みを解決する方法は様々ありますが、市販の育毛剤を試すよりは、AGA治療薬を処方してもらう方法がおすすめです。
どうせお金を払うのであれば、
- 予防・発毛効果のある薬品を得られる
- 医師や専門家のアドバイスを聞ける
- 副作用が生じた際のフォローを受けられる
- 自宅で診察から処方まで完結できる
…など、オンラインクリニックでAGA治療薬を処方してもらう方がメリットも多く期待できるでしょう。
もちろんハードルが低く手軽な値段・方法で買える育毛剤で様子見をするのも一つの方法です。しかし育毛剤には有効成分が含まれておらず、AGAの進行を止める・発毛効果は期待できないことを考えると、最初からAGA治療薬を使う方が、早い効果が期待できます。
AGA治療に対応しているオンラインクリニックは、無料カウンセリングやLINEでの簡単な相談などを受けつけている場合もありますから、本記事で信頼できるオンラインクリニックを探してみてください。