• 虚血性大腸炎とは
• 虚血性大腸炎の症状
• 虚血性大腸炎の原因
• 虚血性大腸炎は放っておくとどうなる？
• 検査方法
• 治療方法
• 食べてはいけないもの・食事の注意はある？

突然の腹痛に続いて下痢、そしてその後血便が認められるのが典型的なケースです。

炎症から潰瘍となり、さらに放置していると、腸管が狭くなる腸管狭窄、内容物が送り出せなくなる腸閉塞へと進行することがあります。
場合によっては緊急の手術が必要になる、侮ってはいけない病気です。

問診では、症状の種類やその現れ方などをお伺いします。
その上で、血液検査、腹部超音波検査を行い、診断します。似た症状を持つ大腸がんなどの疾患との鑑別のためには大腸カメラ検査が必要ですが、腸管が狭窄している場合には内視鏡の挿入ができないこともあります。

食事療法・安静

腸への刺激になりにくい食事にするなどの食事療法を行い、安静にしていただきます。
また場合によっては絶食が必要になり、この場合は点滴のため入院するのが一般的です。

手術

腸管の高度な狭窄や閉塞、あるいは大量出血や穿孔が起こっている場合には手術が必要になります。
手術が必要と判断した場合には、提携する病院へとご紹介します。

脂っこいもの、繊維質のもの、刺激物など、消化が良くないものや、過度の刺激となるものは控えます。
食事療法を行う際には、患者様お一人おひとりの病態、ライフスタイルに合った食事の内容・食べ方を指導いたしますので、ご安心ください。

ヨーグルトは食べてもOK？

ヨーグルトや牛乳などは、体質によっては下痢症状を悪化させることがあります。これまでにそういった経験がある方は、避けるのが無難です。
それ以外の方は、基本的にヨーグルトや牛乳の摂取に問題はありません。乳酸菌やビフィズス菌には、腸内環境の改善が期待できます。また、さまざまな菌を身体に取り入れると、より高い効果が得られると言われています。
ただ、だからといって食べ過ぎるのは厳禁です。食事全般に言えることですが、バランスよく摂取するようにしてください。