最近髪が薄くなった気がする、抜け毛が増えたけどどうすればいいの?と悩んでいる方へ。悩んでいるのはあなただけではありません。
最近では、中高年だけでなく、20代から薄毛に悩む人も増えてきています。
薄毛の原因は遺伝やホルモンだけではなく、生活習慣やストレス、頭皮環境の悪化など、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。
しかし、あきらめないでください。
今回は、薄毛の原因から具体的な対策まで、幅広く解説します。薄毛を予防するには、頭皮ケアだけでなく、生活習慣や食べ物など、総合的な対策が必要です。
どこから手をつければいいのか分からない悩んでいる方へ、今日からできる薄毛対策をわかりやすくお伝えしますので、自分にあった方法を見つけて髪の健康を取り戻しましょう。
それは本当に薄毛?薄毛のセルフチェックをしてみよう
本当に薄毛かどうか、チェックしてみましょう。いくつかのポイントを確認することで、早期発見や適切な対応が可能になります。
以下に、セルフチェックの方法とポイントをまとめました。
チェック項目 | チェックの方法 |
---|---|
髪の毛のボリュームや髪質の変化を確認する | 過去の写真と比較する |
髪をまとめたときの束の太さが細くなっていないか | |
髪の分け目が広がっていないか | |
髪が細くなったり柔らかくなったりしていないか | |
コシやハリがなくなってきたか | |
抜け毛の状態をチェック | 朝の枕に落ちている量 |
シャンプー時の抜け毛の量 | |
ブラッシング時の抜け毛の量 | |
抜け毛の髪の太さ(細くなっているのは要注意) | |
抜け毛の毛根を確認(抜けた毛の毛根が細くなっていたり、毛根の形が変形している) | |
頭皮の状態を観察 | 頭頂部が薄くなっていないか |
フロントラインが後退していないか | |
つむじ周りの地肌が見えやすくなっていないか | |
頭皮が赤みを帯びていたり、フケが多くないか | |
頭皮マッサージ時のチェックポイント | 頭皮の張り具合(硬くなっていないか) |
指で押したときの痛みの有無 | |
べたつきや乾燥感の有無 | |
生活習慣の振り返り | 最近のストレス増加 |
睡眠時間の減少 | |
食生活の乱れ | |
過度な髪の引っ張り(きつい結び方など) | |
家族に薄毛の人がいるか |
該当する項目が多いほど、薄毛が進んでいる可能性があります。
健康な人でも1日に50~100本程度の髪が抜けるのは自然なことです。ただし、明らかに抜け毛の量が増えた場合は注意が必要です。
髪全体のボリュームが減り、スタイリングがしづらくなった場合は、髪の密度が低下している可能性があります。
頭皮の状態を見るときは、スマートフォンのカメラで撮影するか、手鏡を使ってみましょう。頭頂部だけでなく、後頭部も確認してみてください。
セルフチェックで薄毛が疑われる場合は、一度皮膚科やAGA専門クリニックを一度受診することをおすすめします。
専門医による診断を受けることで、正確な原因や進行度を把握し、適切な治療を受けることができるでしょう。
あなたの薄毛の原因を知ろう
薄毛の原因はひとつではありません。複合的に絡み合っている場合もありますし、原因がわからなければ対策も取れません。
まずは何が原因か、特定することが大切です。
男性ホルモンの影響によるAGA
AGAは、男性ホルモン「テストステロン」が「5α-リダクターゼ」という酵素と結びついて生成される「DHT(ジヒドロテストステロン)」が原因で起こる薄毛です。
DHTは毛母細胞に働きかけ、毛周期(髪の成長サイクル)を乱し、髪の成長を阻害します。毛が十分に成長しないまま抜けてしまうため、薄毛になるのです。
【AGAの主な特徴】
- 生え際が後退(M字型脱毛)
- 頭頂部が薄くなる(O字型脱毛)
AGAのなりやすさは遺伝的な要素が大きいといわれています。家族に薄毛の人がいると、比較的なりやすいです。
特に、母方の影響が大きいので、母方の祖父が薄毛だと、自分も薄毛になる可能性が高いでしょう。
血行不良や乾燥など頭皮環境が悪い
頭皮への血流が滞ると、毛根に十分な酸素や栄養が届かず、髪の成長が十分成長できずに抜けてしまいます。
血行不良の原因はさまざまですが、
- 冷え性
- 肩こり
- 運動不足
- 冷たいもののとりすぎ
- 喫煙
などがあります。
また、頭皮の乾燥も髪には良くありません。カサカサになってフケやかゆみが発生し、炎症を引き起こします。
乾燥する原因としては、
- シャンプーの洗浄力が強い
- 洗い方が適切でない
- 乾燥した環境にいることが多い
- 紫外線対策をしていない
などが挙げられます。
頭皮がベタついていると、乾燥とは真逆だと思われがちなのですが、実は乾燥が原因で脂性肌になっている可能性があります。
乾燥状態をなんとかしようと、頭皮から過剰に皮脂が分泌され、その皮脂で毛穴が詰まり、毛根に悪影響を及ぼすこともあります。
栄養バランスの悪い食事で毛根の栄養が足りていない
髪の主成分である「ケラチン」はタンパク質でできています。不足すると髪が細くなり、抜けやすくなります。また、亜鉛、ビタミンB群、鉄分も髪の成長に欠かせません。
ファストフードやインスタント食品ばかり食べたり、食事を抜いたりすると栄養バランスを崩し、薄毛を悪化させる可能性があります。
高カロリーな食事で動脈硬化になっている
高カロリー・高脂肪な食事は動脈硬化を引き起こします。動脈硬化が進むと、血管が狭くなるため、頭皮の血流を悪化させます。
毛髪は、血液から酸素や栄養素を供給されて成長します。動脈硬化によって血流が悪くなると、毛根への栄養供給が不足し、髪の成長が阻害され、薄毛のリスクが高まります。
睡眠の質が悪く成長ホルモンが分泌されていない
成長ホルモンは睡眠中、特に深い眠り(ノンレム睡眠)の間に多く分泌され、毛髪の成長を促します。
睡眠不足や質の悪い睡眠は、成長ホルモンの分泌を妨げ、髪の健康に悪影響を及ぼします。
- 寝つきが悪い
- 眠りが浅い
- 睡眠時間が極端に短い
など、睡眠の質が悪いと、薄毛になりやすいです。
ストレスの影響でも薄毛になる
ストレスが長期間続くと、以下のような影響を与えます。
- 自律神経が乱れ、血行不良を招く
- ホルモンバランスが崩れ、薄毛や抜け毛を引き起こす
- ストレスで眠れなくなり成長ホルモンの分泌に影響が出る
- 免疫異常による円形脱毛症を誘発することもある
ストレスで無意識のうちに頭皮をかきむしる人もいるので、物理的な頭皮環境の悪化が薄毛を招くこともあります。
今からできる薄毛対策・頭皮ケア編
毎日の頭皮ケアとスタイリングを工夫することで、薄毛の進行を予防したり目立ちにくくすることが可能です。
ポイントは、頭皮環境を整えること、髪に負担をかけないこと、自分に合った対策を継続することです。
頭皮のマッサージで血行を促進する
頭皮マッサージは血行を促進し、毛根に酸素や栄養を行き渡らせる効果があります。また、頭皮のコリをほぐすことで、髪の成長環境を整える役割も果たします。
【頭皮マッサージのやり方】
- 指の腹を使い、強く押しすぎず、優しく揉むようにマッサージをする
- 耳の上や後頭部、頭頂部を中心に、リズミカルに揉みほぐす
- 1回3~5分程度を目安に、気づいた時に毎日行う
- アミノ酸系シャンプーを選ぶ
- 保湿成分(ヒアルロン酸、セラミドなど)が含まれているもの
- 乾燥肌、脂性肌など自分の頭皮の状態にあったもの
- ノンシリコンシャンプー
- アレルギーテスト済みのもの
- シャンプー前にぬるま湯(38~40℃)で1~2分、予洗いをしっかりする頭皮を洗う。これだけで汚れの7~8割が落ちる
- 手のひらで十分にシャンプーを泡立ててから頭皮に乗せる。直接頭皮にシャンプー液をつけない。
- 頭皮全体を指の腹で揉むように洗い、爪を立てない。特に毛穴の詰まりやすい生え際や頭頂部を意識。
- シャンプーが残ると頭皮トラブルの原因になるため、3~5分を目安にすすぎは入念に行う
- コンディショナーは頭皮につけず、毛先中心に使用する
- 軽くタオルドライをする。髪をゴシゴシ擦らず、タオルで押さえるように水気を取る
- 必要に応じて熱からヘアを守るためのヘアオイルやミストを使用する
- ドライヤーを髪から15~20cm離して風を当てる
- 最初は強めの風量で水分を飛ばす
- 半乾き状態になったら、温度と風量を中程度に下げる
- 仕上げは冷風を当てて、キューティクルを引き締める
- 血行促進成分(ミノキシジル、センブリエキス):毛根への血流を増やす
- 頭皮環境改善成分(グリチルリチン酸、アロエエキス):炎症を抑え、頭皮を健やかに保つ
- 保湿成分(ヒアルロン酸、セラミド):頭皮の乾燥を防ぐ
- ロングヘア
- オールバック
- センター分け
- ツーブロック
- 通勤時に一駅分歩く
- 昼休みに10分程度外を歩く
- 買い物のついでに少し遠回りする
- 音楽やポッドキャストを聴きながら歩く
- 歯磨きのついでにつま先立ちと踵の上下運動
- 湯船に入る
- 家族や友人に宣言して協力を得る
- 灰皿や喫煙グッズを処分する
- ニコチンガムやパッチを活用する
- 喫煙の代わりにガムを噛んだり水を飲む習慣をつける
- 短い散歩をする
- 趣味の時間を増やす
- 趣味や自分が楽しいと思えることに時間を使う
- 運動をする
- 深呼吸・瞑想でリラックスする
- 肉類(鶏胸肉、牛肉、豚肉)
- 魚介類(サーモン、イワシ、カツオ)
- 卵
- 大豆製品(豆腐、納豆、豆乳)
- 乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)
- 牡蠣(最も多く含む)
- 牛肉、豚レバー
- カシューナッツ
- 海苔、昆布などの海藻類
- レバー(鶏・豚・牛)
- 赤身の肉(牛肉、ラム肉)
- 緑黄色野菜(ほうれん草、小松菜)
- ヒジキ、アサリ
- ほうれん草(または小松菜)のソテー
- ほうれん草(または小松菜)のおひたし
- ひじきの煮物
- あさりの味噌汁
- バナナスムージー
- 具だくさん卵焼き(キノコ類やほうれん草など)
- アボカドと卵のサラダ
- マグロの漬け丼
- 豚肉と野菜の甘辛炒め
- サーモンときのこの味噌バター蒸し
- レバニラ炒め
- ほうれん草のごま和え
- サーモン、サバ
- キノコ類(椎茸、マイタケなど)
- 卵黄
- アボカド
- ナッツ類(アーモンド、ヘーゼルナッツ)
- 植物油(オリーブオイル、ひまわり油)
- うなぎ
- マルチビタミン
- 亜鉛・鉄分
- プロテイン
- AGA
- 円形脱毛症
- 甲状腺の異常
- 栄養不足
- ストレス
- 頭皮の状態や毛根の検査:マイクロスコープを使用して詳しく検査する
- 血液検査:ホルモンや栄養状態の確認するため
- 問診:生活習慣やストレスの有無を確認する
- フィナステリド(商品名:プロペシア):DHTの生成を抑え、脱毛を防ぐ薬
- デュタステリド(商品名:ザガーロ):フィナステリドより広範囲にDHTを抑える効果が期待できる
- ミノキシジル(商品名:リアップなど):血流を促進し、毛根を活性化する外用薬
- 軽度のAGA:内服薬や外用薬で十分な効果が得られる
- 中度のAGA:薬に加えてメソセラピーや成長因子注入を提案される場合もある
- 重度のAGA:自毛植毛やその他の外科的治療が検討されることもある
- 薄毛の原因は人によって異なり、主に以下の要因が考えられます。
- 遺伝:特に男性型脱毛症(AGA)は遺伝的要素が強い
- ホルモンの影響:男性ホルモンの一種「DHT(ジヒドロテストステロン)」が毛根に悪影響を及ぼす
- 頭皮環境の悪化:血行不良、乾燥、脂っぽい頭皮など
- 生活習慣:栄養不足、睡眠不足、ストレス、喫煙など
- 食事の改善
- 頭皮ケア
- 育毛剤の使用
- タンパク質:髪の主成分となる卵、鶏肉、大豆製品など
- 亜鉛:髪の成長を促進する牡蠣、ナッツなど
- 鉄分:頭皮の血行促進するレバー、ほうれん草など
- ビタミンB群:毛根の代謝サポートする豚肉、玄米など
- 必須脂肪酸:頭皮の健康維持に必要な青魚、アボカドなど
- 男性:主にAGA(男性型脱毛症)で、DHTが原因となることが多い
- 女性:ホルモンバランスの乱れ(妊娠・出産・閉経)、ストレス、貧血、ダイエットによる栄養不足が原因となることが多い
- フィナステリド(プロペシア):DHTの生成を抑える
- デュタステリド:フィナステリドよりも強力な効果を持つ
- ミノキシジル:血流を促進し、毛根を活性化する
- メソセラピー:頭皮に成長因子や栄養を直接注入する治療
- 自毛植毛:進行した薄毛に効果的な外科的治療
- 頭皮にやさしいアミノ酸系洗浄成分
- ヒアルロン酸、セラミドなどの保湿成分が入ったもの
- ノンシリコン
- アレルギーテスト済みのもの
爪を立てないように注意してください。力任せにぐいぐいマッサージすると、頭皮が傷ついてしまいます。
入浴中や入浴後、血行が良くなっているタイミングがおすすめです。育毛剤と組み合わせてマッサージをすると、さらに効果的です。
頭皮にやさしいシャンプーに変える
頭皮に合わないシャンプーを使うと、乾燥や皮脂の過剰分泌を引き起こし、毛穴が詰まる原因になります。
薄毛対策には、頭皮に優しく、刺激の少ないシャンプーを選ぶことが大切です。
【頭皮にやさしいシャンプーを選ぶ基準】
アミノ酸系シャンプーは、頭皮に優しく、必要な皮脂を残しながら洗浄します。
逆に、頭皮に刺激を与えるシャンプーもありますから、注意してください。
ラウリル硫酸ナトリウムなどの硫酸系洗浄成分が含まれているシャンプーは、薄毛が気になる頭皮には洗浄力が強すぎます。
また、強い香料やアルコール類、保存料パラベンなどが多く含まれているシャンプーも肌ヘの刺激が強いので、頭皮を乾燥させてしまいます。
シャンプーのやり方を見直す
正しい洗髪は頭皮の汚れをしっかり落とし、毛穴詰まりを防ぐと同時に、頭皮環境を整えます。誤った洗髪方法は逆効果になることもあるため注意が必要です。
【正しいシャンプーのやり方】
1分というのは意外と長く、きちんと予洗いができていると思っていながら、実はできていない人が多いのです。
また、洗髪は1日1回が基本です。頭皮のベタつきが気になって、朝晩シャンプーをしてしまう人がいますが、洗いすぎると頭皮が乾燥して逆効果になることがあります。
ドライヤーは最後に冷風を当てることで潤いを閉じ込める
自然乾燥は頭皮が蒸れて雑菌が繁殖しやすくなることと、濡れてキューティクルがめくれている髪から水分が蒸発してしまうため、ドライヤーで適切に乾かすことが重要です。
【正しいドライヤーのかけ方】
乾かしすぎると頭皮が乾燥するため、完全に乾ききる前に止めるのがベストです。
まず髪を根元から毛先に向かって下向きに乾かし、同じ部分に長時間当て続けないのが髪を傷めずに乾かすコツです。
最後に上から冷風を当てて、キューティクルをキュッと引き締めることで、中の潤いをしっかり閉じ込め、ツヤのある髪に仕上がります。
育毛剤を使って今ある髪を大事にする
育毛剤には頭皮の血行を促進したり、毛根に栄養を与えて髪の成長を促す成分が含まれています。薄毛の進行を予防・改善する効果が期待できます。
【おすすめの育毛成分】
育毛剤は基本的に毎日使うものですが、使用頻度や使用量などは製品の表示に従いましょう。
薄毛が目立たない髪型にするのもあり
髪型を工夫することで、薄毛を自然にカバーでき、自信を持つことができます。心理的な負担が軽減されるのもメリットです。
【薄毛が気になるときのおすすめの髪型】
おすすめの髪型 | カバー効果 |
---|---|
短髪スタイル(ショートカット、ベリーショート) | 髪を短く整えると、薄毛部分が目立ちにくくなる。特にサイドや後ろを短めにするとバランスが良くなる。清潔感があり、ビジネスシーンにも適している。 |
アップバング(前髪を上げるスタイル) | 前髪のボリュームが少ない場合、あえて上げることで清潔感を演出できる |
ソフトモヒカン | トップの髪を少し長めに残し、サイドを短くする。ワックスで立ち上げることで、薄毛が気になる部分をカバーできる |
サイドパート | サイドで分けることで、トップの薄さをカバー。整髪料を使って、自然な立ち上がりを作るのがポイント |
トップにボリュームを持たせる | ワックスやパウダーを使い、トップに立体感を出すと薄毛部分をカバーできる |
逆に、薄毛の人が避けた方が良い髪型もあります。
生え際や頭頂部の薄さを強調しないような髪型が理想なので、薄毛のパターンや程度に合わせて、美容師さんと相談しながら最適な髪型を見つけることをおすすめします。
今からできる薄毛対策・生活習慣編
薄毛対策には、頭皮ケアだけでなく、生活習慣の見直しも非常に重要です。
日々のちょっとした積み重ねが、薄毛に悪影響を与えてしまいます。
寝る前のスマホをやめる
寝る前にスマホを使うと、ブルーライトの影響で睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑制され、睡眠の質が低下します。
メラトニンは脳の松果体で作られるホルモンで、体内時計(サーカディアンリズム)の調整に重要な役割を果たしています。
睡眠不足や浅い眠りが続くと、成長ホルモンの分泌量が減少し、髪の成長が妨げられます。ですから、スマホのみならず、寝る前はパソコンやテレビなど、明るい画面から離れた方が良いのです。
就寝の1~2時間前からスマホやPCの使用を控え、スマホの代わりに、読書や軽いストレッチなどリラックスできる習慣を取り入れてみてください。
休みの日でも規則正しい生活をする
休日に昼夜逆転した生活を送ると、体内時計が乱れ、ホルモンバランスが崩れます。これが薄毛の原因になることもあります。
特に、夜遅くまで起きていると成長ホルモンの分泌が減り、髪の成長サイクルに悪影響を与えます。
休みの日でも平日と同じ時間に起床・就寝しましょう。そして朝は必ず日光を浴び、体内時計をリセットします。
朝起きたらカーテンを開け、余裕があれば10~15分の散歩がおすすめです。
寝溜めしようとせず、生活リズムを整えることで、髪の成長環境を改善できます。
軽くていいから運動習慣をつける
運動不足は血行不良を引き起こし、頭皮への栄養供給が滞ります。適度な運動は全身の血流を促進し、髪の成長に必要な酸素や栄養を頭皮に届けます。
【運動嫌いにもおすすめの運動】
など。
お風呂に入ると、温かいお湯により血管が拡張し、心拍数が上昇します。軽いウォーキングに相当する有酸素運動効果がありますから、運動が苦手なら、毎日湯船に入るだけでも十分です。
継続が大切なので、最初は負担に感じない程度の軽い運動から始めましょう。無理な目標を立てず、できた日をカレンダーに印をつけるなどの工夫をしてみてください。
血行不良を招くタバコをやめる
喫煙は薄毛の大きなリスク要因の一つです。タバコに含まれるニコチンが血管を収縮させ、頭皮への血流を妨げます。
また、一酸化炭素が血液中の酸素量を減らし、毛根への酸素供給が不足します。
活性酸素が増え、細胞の老化を促進することにもなるので、髪だけでなく肌や健康のことを考えても、タバコはやめた方が良いでしょう。
【禁煙の方法】
急にやめるのは難しい人は、1週間ごとに2〜3本ずつ減らすなど段階的に減らしていくのも一つの方法です。
どうしてもやめられない人は、禁煙外来を利用することも検討してみましょう。
ストレスを溜めすぎないようにする
長期間ストレスを受けると、自律神経が乱れて血行不良を引き起こします。
また、ホルモンバランスが崩れ、髪の成長が阻害される可能性があります。さらに、円形脱毛症などの直接的な影響を与える場合もあります。
人間ですから、ストレスをまったく感じないで生きていくことはできません。しかし、溜まりすぎないように解消することはできます。
【ストレスの解消方法】
ストレスを感じたら、無理せずリフレッシュの時間を設けることが大切です。一人で抱え込まず、家族や友人に話すことで気持ちが軽くなることもあります。
今からできる薄毛対策・食事編
私たちの体は、食べたものでできています。もちろん、髪も例外ではありません。
いくら高価な育毛剤を使っても、髪そのものが痩せ細っていたら効果も半減してしまいます。体の内側からも、健やかな髪を育てましょう。
髪の元となるタンパク質をさまざまな食材から摂る
髪の約90%は「ケラチン」というタンパク質で構成されています。タンパク質が不足すると、髪の成長が止まり、弱く細い髪が増える原因になります。
【タンパク質が含まれる食材】
タンパク質はさまざまな食材に含まれているので、肉類に偏りすぎないことが大切です。豆類など植物性のタンパク質も摂るように心がけてください。
【おすすめレシピ】
「納豆卵かけご飯と豚汁」
朝ごはんにもおすすめのレシピです。動物性と植物性、両方のタンパク質が摂れます。
時間がないときは、納豆卵かけご飯だけでも十分です。
亜鉛はケラチンを作るために欠かせない
亜鉛はケラチンの生成に必要な栄養素です。また、髪の成長を助ける酵素の働きを活性化します。亜鉛不足は抜け毛の原因になることもあります。
【亜鉛が含まれる食材】
牡蠣には亜鉛が豊富に含まれていることはよく知られていますが、正直、毎日食べるのは難しい食材です。そこで、海苔を取り入れてみましょう。
おにぎりに巻いても良いですし、ごはんのお供にしても良いでしょう。朝は、納豆卵かけご飯に海苔をプラスすれば、タンパク質も亜鉛も摂れる、理想的なメニューになります。
亜鉛は吸収率があまり良くないので、吸収率アップのためにビタミンCを一緒に摂ることをおすすめします。コップ1杯のオレンジジュースをプラスしましょう。
鉄分は毛根まで酸素を運ぶ
鉄分は血液を通して酸素を運ぶ働きを持ち、毛根に十分な酸素を届けるために不可欠です。鉄不足は頭皮の血行不良を引き起こし、薄毛の原因になります。
【鉄分が含まれる食材】
【おすすめレシピ】
煮物や味噌汁は、惣菜・インスタントでもOKです。
鉄分もビタミンCと一緒に摂ると吸収率がアップしますので、果物やジュースをプラスしてみてください。
ビタミンBは健やかな髪を育ててくれる
ビタミンB群(特にB2、B6)は髪の成長を促進し、頭皮環境を整える役割があります。新陳代謝を助け、健康な髪を育てます。
ビタミンB群 | 食材 |
---|---|
ビタミンB1 | ・豚肉(特にヒレ肉、レバー) ・大豆、枝豆 ・玄米、胚芽米 ・そば ・うなぎ ・ごま など。 |
ビタミンB2 | ・レバー(牛、鶏、豚) ・卵(特に卵黄) ・牛乳、チーズ、ヨーグルト ・緑黄色野菜(ほうれん草、小松菜) ・きのこ類(しいたけ、まいたけ) ・納豆 など。 |
ビタミンB6 | ・魚類(マグロ、サケ、サバ) ・バナナ ・じゃがいも ・にんにく ・鶏肉 ・アボカド など。 |
ビタミンB12 | ・貝類(あさり、しじみ、牡蠣) ・魚介類(サンマ、サバ、マグロ) ・肉類(牛肉、豚肉、レバー) ・卵 ・乳製品 など。 |
葉酸 | ・ブロッコリー ・ほうれん草 ・アスパラガス ・レバー ・枝豆 ・オレンジ ・いちご など。 |
ナイアシン | ・まぐろ ・鶏肉 ・サケ ・ピーナッツ ・アボカド ・玄米 など。 |
ビタミンB群は比較的、毎日取り入れやすい食材が多いです。
【おすすめレシピ】
など。
ビタミンB群は熱に弱いので、調理の際は短時間加熱を心掛けましょう。
ビタミンDは髪を強くしてくれる
ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、髪を強くする働きがあります。また、血行を良くする効果も期待できます。
【ビタミンDが含まれる食材】
魚を毎日食べるのは難しいかもしれませんが、そんなときはサバ缶を利用してみてください。
水煮から味噌煮、醤油煮などバリエーションが豊富で、飽きにくいです。
そのまま食べるのはもちろん、サラダに入れたり、味噌汁に入れたりと使い勝手がいいのもおすすめポイントです。
缶詰は日持ちしますから、まとめ買いしておいても良さそうです。
また、ビタミンDは、1日15分程度の日光浴でも生成できます。食事で摂ることが難しそうな日は、日光を浴びてみましょう。
ビタミンEは強力な抗酸化作用で老化を防ぐ
ビタミンEは強力な抗酸化作用があり、頭皮の血行を促進します。また、老化を防ぎ、毛根を守る働きもあります。
【ビタミンEが含まれる食材】
など。
アボカドを毎日食べるのは難しそうなので、おやつにも良いアーモンドを取り入れてみましょう。
そのまま食べるのはもちろん、スライスアーモンドをサラダに入れるのもおすすめです。オリーブオイルをかければ、ビタミンEがたっぷりとれる一品になります。
ただしアーモンドは、栄養豊富な代わりにカロリーも高めです。アーモンドの1日の摂取目安量は20〜25粒とされていますので、食べ過ぎには注意です。
必須脂肪酸は頭皮の炎症を抑えて髪の成長を促進する
オメガ3系脂肪酸やオメガ6系脂肪酸は細胞膜を強化し、頭皮の乾燥を防ぐ役割があります。炎症を抑える効果もあり、健康な頭皮環境を維持します。
栄養素 | 食材 |
---|---|
オメガ3脂肪酸:魚介類 | ・サバ ・イワシ ・サーモン ・ブリ ・マグロ ・カツオ・サンマ |
オメガ3脂肪酸:植物性食品 | ・亜麻仁油 ・チアシード ・エゴマ油 ・菜種油 ・クルミ ・大豆油 |
オメガ6脂肪酸:植物油 | ・コーン油 ・ひまわり油 ・サフラワー油 ・グレープシード油 ・ごま油 |
オメガ6脂肪酸:ナッツ類 | ・アーモンド ・カシューナッツ ・ピーナッツ ・ピスタチオ |
オメガ6脂肪酸:種子類 | ・かぼちゃの種 ・ひまわりの種 ・ごま |
ここで気をつけて欲しいのは、栄養価が高いからといって摂りすぎないことです。特にオイル類は、カロリーが炭水化物やタンパク質のおよそ2倍ですから、摂り過ぎれば太ってしまいます。
オメガ3とオメガ6のバランスも重要です。理想的な比率は1:2といわれていますので、意識して両方摂るようにしてみてください。
なお、オメガ3系脂肪酸は熱に弱いので、炒め物など加熱する料理に使うのではなく、ドレッシングなどそのまま食べるのがおすすめです。
どうしても食事で摂れないときはサプリメントを利用
忙しい日常で食事から全ての栄養を摂るのが難しい場合、サプリメントを活用するのも有効です。ただし、摂りすぎは副作用の原因となるため、適量を守りましょう。
【おすすめのサプリメント】
プロテインは、おやつにもなるバータイプもありますから、小腹が空いた時などに食べれば、お菓子を食べるよりずっと体にいいはずです。
ただし、サプリはあくまで補助として使うものです。基本はバランスの取れた食事を心掛けることが大切ですから、サプリだけに頼るのはやめましょう。
薄毛かもしれないと思ったらまず病院に行くことが大事
薄毛かもしれないと悩んでいても、解決はできません。まず一度、診察を受けてみましょう。そうすれば原因がわかります。
薄毛の治療が恥ずかしいことだと思わないで
恥ずかしさを理由に病院に行くのをためらっていると、症状が進行して治療が難しくなる場合があります。薄毛は放置すると進行することが多いため、早めに医療機関を訪れることが重要です。
特にAGAは進行性のため、早期の治療で毛髪の維持や改善の効果が大きくなります。若はげかもと思ったらすぐに対策を始めたいので、まずは正しい診断をしてもらうことが非常に重要です。
現在は薄毛治療の選択肢が広がり、効果的な治療が期待できる時代です。見た目の改善は自信にも繋がり、プライベートや仕事でもポジティブな影響を与えてくれるでしょう。ですから、あきらめてはいけません。
恥ずかしさを感じるよりも、「今行動すれば未来が変わる」という前向きな考えを持つことが大切です。
正しい診断を受けないと正しい治療ができない
薄毛の原因は、
など多岐にわたります。自己判断で治療を始めても、原因を正確に特定できなければ効果が得られないばかりか、症状を悪化させる可能性もあります。
たとえば、AGAと円形脱毛症は治療法がまったく異なるため、素人判断で間違った対策をしても何も改善できません。
病院では、以下のような診察や検査を行い、薄毛の原因を特定します。
正確な診断を基に、内服薬や外用薬、メソセラピーなど、科学的に効果が証明された治療法を選択できます。
医療機関ならアフターフォローもしっかりしており、万が一副作用が起きてもすぐに相談できる点も、安心材料です。
AGAは病院へ行かないと治療できない
AGA(男性型脱毛症)は、セルフケアだけでは効果的に治療することが難しい病気です。市販の育毛剤やシャンプーでは、DHTの生成を抑えることはできません。
病院で処方される内服薬(フィナステリドやデュタステリド)は、DHTの働きを抑える効果が科学的に認められています。
つまり、AGAの根本原因にアプローチする治療は医療機関でしか受けられないということです。以下の薬は処方箋が必要になりますから、薬局やドラッグストアでは手に入りません。
【内服薬】
【外用薬】
「リアップ」は市販されていますが、医療機関で処方される外用薬は、ミノキシジルの含有量が違います。「リアップ」は1%と5%のものが売られていますが、クリニックでは6%以上の濃度の外用薬を出してもらうことも可能です。
病院なら、その人のAGAの進行具合に合わせて薬が処方されるので、市販品よりも高い効果が期待できます。
どの薬や治療法が適しているかは医師の診断によりますが、患者の薄毛の進行度やライフスタイルに応じて個別の治療プランを立ててもらえます。
たとえば、
などがあります。
知っておきたい、薄毛やはげにまつわる常識・非常識
薄毛をなんとかしたいと、藁にもすがる思いで、根拠がよくわからない情報に飛びついてしまう人もいます。
たいていは、効果もない代わりに害もない情報ですが、場合によっては頭皮に悪影響を及ぼすこともありますから、薄毛に関して正しい知識を身につけることが大切です。
わかめを食べても髪は増えない!
昔はわかめが髪に良いなどといわれていましたが、わかめや海藻類を食べても髪の毛自体は増えません。
海藻にはヨウ素やミネラルが含まれており、頭皮環境を整える効果はあるかもしれませんが、髪の生成に必要なタンパク質や亜鉛の量は少ないです。
すこやかな髪を育てるなら、タンパク質(肉や魚、大豆製品)やケラチン生成に関わる亜鉛(牡蠣やナッツ類)を積極的に摂りましょう。
辛いものを食べても髪は増えない!
辛いものが髪の毛を増やすという俗説がありますが、科学的根拠はありません。
むしろ、過剰に辛いものを摂取すると胃腸を痛め、栄養吸収が悪くなる可能性があります。
辛いものを楽しみながら食べることはストレス解消にもなりますが、髪の健康のためには、総合的なアプローチがより重要です。
「白髪が多いとはげになりにくい」は嘘!目立たないだけ
白髪が多いことと薄毛になりやすいかどうかは、直接的な関係はありません。
白髪は毛根のメラノサイトと呼ばれる色素細胞が、メラニン色素を作り出す機能を失うことで起こります。
一方薄毛は、男性ホルモンの影響や、遺伝、生活習慣など、様々な要因が複雑に絡み合って起こります。
白髪が目立つことで、髪の毛が薄くなっていることに気づきにくくなることはあります。そのため、「白髪が多い人はハゲにくい」という誤った印象を持つ人がいるのかもしれません。
白髪と薄毛は別の問題なので、それぞれに適したケアが必要です。薄毛が気になる場合は、早期の治療を検討しましょう。
スタイリング剤が直接薄毛の原因になるわけではない
スタイリング剤をたくさん使うと薄毛になるという説がありますが、スタイリング剤自体が直接的に薄毛を引き起こすことはありません。
ただし、長時間頭皮に残ると毛穴を詰まらせる可能性があり、頭皮環境の悪化を招くことがあります。
スタイリング剤を使用した後は、正しい方法でシャンプーを行い、頭皮を清潔に保つことが重要です。
ブラシなどで頭皮を叩いて刺激するのは逆効果
ブラシで頭皮を叩いても髪は増えませんし、むしろ逆効果です。
頭皮を叩くと血流が一時的に良くなることはあっても、強い刺激は毛根や頭皮を傷つけ、炎症を引き起こすリスクがあります。
指の腹を使ったやさしい頭皮マッサージで血行を促進しましょう。無理な力は禁物です。
「筋トレで薄毛になる」は根拠がない
「筋トレで薄毛になる」という説もありますが、筋トレが直接薄毛を引き起こす科学的根拠はありません。
むしろ、適度な運動は健康な髪を育むために重要です。
ただし、適度な筋トレは健康に良い習慣ですが、無理をしてストレスを溜めるとホルモンバランスを乱し、薄毛の間接的な要因となる可能性があります。
「体毛が濃いとはげる」は半分当たってる
体毛の濃さと薄毛の関係については、一部関係があるといっても良いでしょう。
AGAを引き起こすDHTは、頭部の毛髪を薄くする一方で、体毛を濃くする作用があります。そのため、体毛が濃い人はAGAになりやすい傾向があるといわれています。
また、体毛が濃い人は、男性ホルモンが多い傾向があり、AGA(男性型脱毛症)になりやすいという側面があります。しかし、体毛が濃い人全員が薄毛になるとは限りません。
例外もあり、体毛が薄くてもAGAになる人もいますので、体毛が濃いと薄毛になるとは、一概にはいえないでしょう。
くせ毛と薄毛には直接的な関係はない
くせ毛と薄毛には直接的な関係はありません。
くせ毛は遺伝や毛根の形状によるものであり、髪の量や成長速度に影響を与えることはありません。
ただし、くせ毛の人は髪が絡まりやすく、切れ毛や枝毛になりやすい傾向があるため、適切なヘアケアが必要です。無理に引っ張ると抜け毛の原因になることがあります。やさしく扱いましょう。
A型の人はハゲになりやすい?
血液型と薄毛の関係を示す科学的根拠はありません。
「A型は几帳面でストレスを溜めやすいから薄毛になりやすい」といった俗説がありますが、これは単なる噂に過ぎません。A型以外でも、几帳面な人も、ストレスを溜めやすい人も、たくさんいます。
薄毛は遺伝やホルモン、生活習慣、ストレスなど複数の要因が絡んで起こります。血液型だけで決まるものではありません。
性欲の強さと薄毛の関係に医学的根拠はない
性欲が強い人が薄毛になりやすいという説は迷信です。
性欲とはげを結びつける説は、男性ホルモン(テストステロン)の分泌量を根拠にしていることが多いですが、薄毛に関係するのはDHTの影響であり、性欲そのものとは無関係です。
コーヒーは適量であれば薄毛にならない
コーヒーは、亜鉛やアデノシンの吸収を妨げるとされています。
亜鉛やアデノシンは髪の毛を作り出すのに重要な栄養素であり、これらの栄養素が不足することで薄毛になることが懸念されます。
ただし、過剰摂取しなければ悪影響はないと考えられています。1日2~3杯程度までに抑えておきましょう。
コーヒーのカフェインにはリラックス効果もあり、適切な量であればストレス軽減にもなるというメリットがあります。
薄毛対策に関するよくある質問とその回答(Q&A)
薄毛対策について、よくある疑問や質問とその回答についてまとめました。
薄毛の原因は何ですか?
女性の場合は、妊娠・出産、閉経などホルモンバランスの変化が影響して、薄毛になることがあります。
育毛剤で薄毛対策はできますか?
育毛剤は、薄毛の進行を抑えたり、頭皮環境を改善するためのサポートには効果が期待できます。
ただし、育毛剤はすでにある髪を健康に保つためのケア用品であり、毛根が死滅している場合や進行した薄毛には十分な効果がないこともあります。
医師が処方する外用薬と市販の育毛剤は作用が異なるため、症状に応じた選択が重要です。
薄毛の対策は何歳くらいから対策を始めるべきですか?
薄毛対策は薄毛が気になり始めた時点で始めるのがベストです。AGAの場合、20代から進行が始まる人も多いため、若い年齢でも早めのケアが効果的です。はげ予防の対策は、早ければ早いほど良いといえます。
予防的な対策は生活習慣や頭皮ケアを見直すことからスタートできます。すでに抜け毛や薄毛の兆候がある場合は、早期に専門医の診察を受けましょう。
薄毛は自分で治せますか?
薄毛の種類や進行度によります。生活習慣が原因の薄毛であれば、
などのセルフケアで改善が見込める場合があります。
しかし、進行した薄毛やAGAなどは専門的な治療が必要な場合が多く、セルフケアだけでは十分な改善が難しいことがあります。
いずれにしても原因をはっきりさせないと正しい対策が取れません。薄毛が気になったら、一度、病院を受診してみることをおすすめします。
薄毛は放っておいても自然に治りますか?
ほとんどの場合、薄毛は放っておくと進行し、自然に治ることはありません。
特にAGAや女性型脱毛症(FAGA)は進行性のため、早めの対策が重要です。頭皮環境や生活習慣を整えた上で、必要に応じて医療機関での治療をおすすめします。
薄毛を直す食べ物はありますか?
特定の食べ物で薄毛を治すことはできませんが、髪の健康に良い栄養素を摂ることは大切です。以下の栄養素を含む食品を積極的に摂りましょう。
バランスの良い食事が大切です。なにか一つに偏らないようにし、食事だけで栄養を補えない場合はサプリメントを検討しても良いでしょう。
ただし、髪の成長によいといわれているビオチンは過剰摂取により甲状腺ホルモンの測定に影響することがわかっています。
国内で製造販売されているサプリメントで過剰摂取になるケースはほぼありませんが、輸入品のサプリなどには注意が必要です。
女性の薄毛の原因は男性と違いますか?
女性の薄毛の原因は男性と異なる場合が多いです。
女性特有の原因があるため、女性の場合はホルモンバランスのケアや栄養補給が重要です。
薄毛対策に頭皮マッサージは効果がありますか?
マッサージだけで薄毛が劇的に改善することはありませんが、頭皮マッサージは血行を促進し、頭皮環境を整える効果が期待できます。
過剰な刺激は頭皮を傷めるため、指の腹でやさしくマッサージし、血流を良くしていきましょう。
まだほんのり気になる程度なら育毛剤、薄毛が進んでいる人は医療機関で処方された薬を使い、それらの効果を高めるためにマッサージを取り入れてみてください。
薄毛対策として医療機関での治療はどのようなものがありますか?
医療機関では、科学的に効果が認められた治療を受けることができます。主な治療法は以下の通りです。
【内服薬】
【外用薬】
【その他の治療法】
症状に応じて治療法が選べるため、専門医の診察を受けましょう。
薄毛は遺伝しますか?
薄毛には遺伝的要因が強く関係しています。
AGA(男性型脱毛症)は遺伝が主な要因の一つで、父親や母方の祖父などの薄毛の遺伝が影響する可能性があります。
ただし、遺伝があっても生活習慣やケア次第である程度進行を抑えることができますし、身内に薄毛の方がいるからといって、必ずしも自分も薄毛になるとは限りません。
薄毛に良いシャンプーやコンディショナーはありますか?
シャンプーやコンディショナーは頭皮環境を整える上で重要ですが、直接的に薄毛を治す効果はありません。
【おすすめシャンプー】
シャンプーは自分の頭皮の状態に合ったものを選び、正しい方法で洗いましょう。ゴシゴシ洗いは逆効果です。
薄毛の対策は気がついた時がはじめどき!まずは病院へ
薄毛の対策について、頭皮ケアや生活習慣、食べ物など様々な方法をご紹介してきました。
薄毛の原因は一つとは限らないので、総合的に考えることが大切です。原因によって対策も変わってきますから、まずは病院で正しい診断をしてもらった方が良いでしょう。
生活習慣や食べ物が原因である場合は、セルフケアでもある程度の改善は見込めますが、AGAの場合は自分で治すことはできません。
医師から処方される内服薬もしくは外用薬を使用して治療することになります。だからこそ、原因についての診断が必要なのです。
病院で正しい診断をしてもらった後で、薄毛の状態に合わせた対策をしていくことで、改善が見込めます。